ねぇ、お兄ちゃん

嫌いなこと9つ ページ9

それから色々あって松田さんと萩原さんとはかなり仲良くなった。軽口を言えるぐらいには


そして月日は流れあっという間に四年が経とうとしていた。そう、松田さんの殉職までのカウントダウンはどんどん過ぎていった


「こんにちは松田さん」


「よう」

と言ってサングラスを外す松田さん
頭の上のカウントダウンは残り1日



「明日はどこか行かれるんですか？」


「明日…普通通り仕事だな」




、やっぱりどこであるとかわかんないよね〜
なんて考えていた時、カウントダウンの横に観覧車と付け足されていた



「観覧車、？」


「あ？遊園地でも行きてぇのか」


「え、あ、いやなんでもないです」


「どうしてもって言うんなら今度の休みに連れて行ってやろうか」


「もしかして松田さんが遊園地行きたいだけじゃ」


「少年の心が俺にもまだあるって訳だ」


「少年の心なんて子宮に忘れてきたんじゃないんですか」


「はっ倒すぞてめぇ」






とりあえず、観覧車があるところに行けばいいってことかな
でもどうやって助ける？私じゃ彼を助けられないかも
萩原さんの時のように簡単に行くはずがないし…


「…そんな難しい顔してるとシワが増えるぞ」


「松田さんみたいにはなりたくないのでやめときますね」


「そろそろ俺の右手がグーの形になり始めた」

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