ねぇ、お兄ちゃん

嫌いなこと2つ ページ2

今思えばあれが兄とまともに話した最後の言葉だったかもしれない。

あれから兄とは極力話しかけないようにした。誕生日プレゼントを受け取って貰えなかったことが相当ショックだったのかもしれない

でも兄を憧れる気持ちは変わらなかった。





あれからかなりの時間が経って、兄は警察学校に入った
何故かその時私はほっとした
兄と顔を合わせなくていいからなのかよく分からないけど

あの時の兄の誕生日以来、私は兄が少し怖くなったのかもしれない



「もう話す日なんて来ないかもね」



お兄ちゃんが恥ずかしくないような妹になるから、頑張るから、もしお兄ちゃんに認めてもらえる日が来たら褒めてくれるかな




…


兄が21でわたしが17の時、初めて兄からメッセージがきた
めちゃくちゃ驚いた、もう携帯が壊れたんじゃないかレベルで疑った


でもちゃんとメッセージには降谷と書かれていて心底嬉しかった


宛先

降谷A
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
降谷ちゃんの妹ってホント!?
あ、俺は降谷ちゃんの同期の萩原研二！
気軽に研二くんって呼んでね♡
降谷ちゃんに妹がいるって聞いて
超興味持っちゃったから今度会おうよ！
色んな話聞きたいな〜






ちゃ、ちゃらい
なんて言うか、モテるんだろうなこの人

でも兄からのメッセージでは無いことに少しがっかりしたけどあの兄が私にメッセージ送るわけないしね
期待したらダメだよ





だって私たちは本当の兄妹じゃないから

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