隠ですが実は柱です。2【鬼滅の刃】

玖拾壱ノ話 ページ48

A「どう殺してほしい？縛り付けて痛みつけてあげよっか」



我ながらだいぶ怖いこと言ってるなぁ……。()



玉壺「ヒョッ………」



時透「逃げた」



A「ちょっと速いね」



玉壺「まだ作品の説明が終わってなかったのに……
…脳まで筋肉でできているような貴様らには、私の作品を理解する力はないのだろう…それもまた良し！！」



気づいたら壺が移動してる。



A「ねえなにか準備してるような…」



時透「(金魚？)」



金魚が壺から現れ、口から大量の針を吐き出した。



予想が出来なかったわけじゃない。でも、鬼がわたしから逃げたから、多少油断してた。



結構避けたつもりだったけど、針が数本刺さってしまった。これは…毒針だ。



隠し持っていた解毒針をバレないように自分に刺した。



無一郎くんたちは！？！？



玉壺「どうです？毒で手足がじわじわと麻痺してきたのでは？」



無一郎くん…2人を守って……

わたし何やってるんだろう……



玉壺「ヒョヒョッ！！しかし柱ですからねぇ一応はこれでも。どんな作品にしようか胸が躍る」



コイツ……わざとわたしより無一郎くんに多く飛ばしたんだ……



時透「うるさい。つまらないのは君のお喋りだろう」



無一郎くんがすかさず頸を斬りにいく。



だいぶ毒を喰らったはずだから、そう長くは動けないはず…



A「台風の呼吸 参ノ型 台風の目」



玉壺「血鬼術 水獄鉢」



同時に技が重なる。



時透「…なんだこれ」



鬼が出した水はわたしが作り出した風の壁によって弾き飛ばされ、バラバラになった。



A「ごめんね、あと解毒薬。足元にあるでしょ？
使って。しのぶちゃんからもらってたのと、隠なのもあって常に持ってるんだよね色々な薬」



時透「これが…台風の呼吸…すごい…すごいよ！！A！！」



聞いてないや()

子供みたいに目をキラキラさせてる。…あ、子供だったか←

こんな無一郎くん見たことない……



玉壺「(無惨様が慕うほどだけある……ヒェッ)」



A「また逃げた！！！卑怯者！！」



時透「…今血気術にかかりそうになった時、昔のことを思い出した。…僕は、双子だった。もうひとりの名前は有一郎で……夏の日に鬼が家に入ってきて……無一郎の無は、無限の無ってことを有一郎が最期に教えてくれたんだ。…あいつは僕が倒すよ」



…無一郎くんも、大切な人を失ったんだね。

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