捌拾肆ノ話 冨岡side ページ41
普段の俺なら絶対にいきなり劇をやってくれと言われても丁寧に断りをいれることが出来たと思う。
だが今の俺は冷静に見えて冷静じゃない…。
このお年寄りの男性が、俺とAを見て「美男美女カップル」と口に出したのが正直とても嬉しかった。
それに対して否定をしないAの姿が愛おしく思えた。
いつ鬼が襲ってくるか分からない。
ここには任務で来ている。
それは頭の中では分かっている。だが……
Aと二人きりの任務が本当にとても嬉しい。
冨岡「いや、やろう」
そんなことを考えていたら自然とそう言っていた。
Aは普段の俺ではないことを察して、困惑している。
お店の人「よく言ってくれた！すぐに行ってやってくれ！！話は通しておくから！！」
冨岡「分かりました」
A「え！？」
あたふたするAの手を取り劇場へと向かった。
A「冨岡さん、どうしたの！？あと、手……！！//」
冨岡「…なんとなくだ」
A「なんとなくって……」
冨岡「手は、恋人同士と思われているようだから、こうした方が自然だと思った。ただそれだけだ」
本当は、手を繋いでみたかった。今しかないと思った。
A「なるほど…？
劇なんてやったことないよ、出来るかな？」
冨岡「俺たちは本物の剣士。いつも通り刀を練習のように振りかざせばいい。使うのは木刀か、それ以下の物だろうから危険ではないだろう」
A「刀じゃなくて、演技の方！！笑」
冨岡「…さあ」
A「(やっぱりおかしい今日の冨岡さん！！)」
劇場の案内人「あ、君たち？？さ、入って入って！」
劇場の入り口に着くと、すぐに声をかけられた。
裏の入り口から入った途端、すぐさま説明をされた。
簡単に言うと、姫がひとりで屋敷にいると、突然化け物が現れて、それを救って最終的にはふたりは結ばれるという物語らしい。(超適当に考えた)
化け物役「忍者はな、クールなんだよ。だからそんなに喋らなくても大丈夫だぜ、剣だけ振り回してくれれば。子供たちはそれで大喜びだ」
A「(まさに冨岡さん笑)」
化け物役「お嬢ちゃんも忍者役にしようかと思ったけどこりゃあれだな、姫役だな」
A「姫役？でも、姫役はいるんじゃ」
姫役「こんな別嬪に敵わないわよ。しかもあんたたち恋人同士なんでしょ？」
化け物役「最後のラブシーン盛り上げてくれよ」
A・冨岡「？？？」
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成瀬るか。(プロフ) - やきとりさん» うわあああああ！！！ありがとうございます！！！だらだらと書いているのに応援してくださる方がいて感無量です。更新明日します！頑張ります…！！ (2020年11月15日 0時) (
レス) id: c313e4d27d (このIDを非表示/違反報告)
やきとり - ぁぁぁぁめちゃくそ面白い!!!!やばい続きめっちゃ気になる!!!!これからも更新頑張ってください!! (2020年11月14日 15時) (レス) id: ffb7963ccc (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - 成瀬るか。さん» 冨岡さんに『さん』がついてませんでした…… 更新が再開して良かったです！楽しみが増えましたぁ！ (2020年9月24日 19時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬るか。(プロフ) - 五十珠さん» かなりひっっさびさに開いたのにコメントしてくれる方がいてほんと感激です！！！(；ω；)どうにか完結まで頑張ります(´；Д；｀) (2020年9月24日 17時) (レス) id: c313e4d27d (このIDを非表示/違反報告)
五十珠(プロフ) - 冨岡の心の中可愛い…… この神作を忘れる訳がないですよ！これからも楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2020年9月24日 16時) (レス) id: 3b2db9dbf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成瀬るか。 | 作成日時：2020年5月17日 21時
