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ヒロイン!64 うらたside ページ18

何時間にも及ぶ緊急オペの結果、奇跡的にヴァンプは一命をとりとめた。

本人が起きてみないとなんとも言えないけど、おそらく手足の感覚がなかったのは頭ぶつけたショックによる一時的なもので、なんとかなりそうだ。

目も、本人に確認しないとまだ断言できないけど、少し障害は残るが一応見えるようにはなると思う。

1番ひどかったのはやっぱり左脚だったけど、これもなんとか繋げられた。けど、一週間は動かずベットで安静にしててもらわないとさすがにやばい。

ああ俺も、少しは…。

ノスタルジックなことを考えそうになって頭を振った。

坂「うらさんお疲れ様です。…本当に。」

坂田がドリンクを差し出してきた。

お疲れ様、か。本当にお疲れ様だったなぁ。

戦いから帰ってすぐに緊急オペ。当然坂田にも手伝ってもらった。

やっと休めるんだもんなぁ。

う「なあ坂田、ヴァンプ、すごかったな。」

姫に銃が向けられた時、俺は目線が動かせなかった。そんなシーン見たくない、嫌だと思いつつも、一直線に姫とEveのことを見ていた。

『…めろ…』

そう、小さく声が聞こえたと思ったら、ヴァンプは急に近くにあった石を投げた。

もちろんこれは狙って投げたなんてもんじゃないと思う。けど奇跡的に、その石がEveの銃に当たった。

Eveは当然外側から力を加えられるなんて考えてなかっただろう。銃はEveの手をすり抜けて遠くへ弾き飛ばされた。

その瞬間、片手でグッと鎌を掴み、跳ねるように姫とEveの間に入り、倒れるように体重をかけてあいつを刺した。

そして、そのボロボロな体のどこからそんな声が出るんだというくらいの絶叫で、るすを呼んだ。

正直、腰が抜けた。

驚きすぎて声も出なかった。

同時に泣きそうだった。

手を握られているかもわからないくらい感覚がないのに、意思の力だけで鎌を掴み、自分を傷つけた張本人を守りきるなて。俺には到底できないことだった。

坂「…せやな。」

坂田はそう頷いて、寝かされているヴァンプの頬を撫でた。

ヴァンプは悪夢でも見ているかのようにうなされていた。

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PaiN(プロフ) - 初コメント失礼します! いつも楽しみに拝見しています。様々な視点からのストーリー展開や、登場人物の心情など読みごたえがあってとても好きです!!これからも応援しています。更新頑張って下さい!! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 7643d58d7b (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - 初コメ失礼します。少し気になったのですが、80話では主人公ちゃんの髪がラベンダーアッシュと描かれているのに対し、83話ではブルーアッシュと描かれていて、どっちなのかなー?と思いました。演出だったらすみません。更新頑張ってください。楽しみにしています! (2018年1月22日 22時) (レス) id: 7ecf9aae1c (このIDを非表示/違反報告)
96neko - 初コメント失礼します。更新頑張ってください! (2018年1月10日 4時) (レス) id: 35f8ab9167 (このIDを非表示/違反報告)
青いおにぎりちゃん(プロフ) - 面白いです!いつも更新楽しみにしています!ずきりが、図きりになってますよ!わざとだったらごめんなさい! (2018年1月9日 16時) (レス) id: 394a55dba2 (このIDを非表示/違反報告)
れる - 初コメ失礼します!こーゆー感じの小説大好物です。好きです(唐突)毎日のぞきにくるので更新頑張ってください!!楽しみにしています(´ω`)♭ (2018年1月7日 23時) (レス) id: e854100071 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神咲のあ | 作成日時:2017年12月19日 10時

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