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別れて7年弱経つのに一つも忘れられてない、
彼とのことを思い出してた。


神田「どうする?槙野は」


「槙野さんは慢性疲労があるんでいつも通りでいきましょう
あと石井くんと橋岡くんと武田くんの3人が
今日針とお灸の日なんでしときます」


神田「おっ、ありがとう
あとな、西武ライオンズの方がトレーナーが足りないらしい
だからたまに向こうからヘルプがあるかもしれない」


「それはもちろん神田さんですよね?」


神田「今のところはそうだけど」


「え、私も行くんですか」


神田「え、行きたくないの?
いい勉強になると思うけどなあ、俺は」


「ですよね、行きます」


神田「とりあえずは俺が行って何となく掴んでくるけど
行けない日とかあると思うし」


「分かりました」


西武ライオンズか。
そこにトレーナーとしてヘルプに行くのか。


「侑司」


ぼそっと呟いた名前は誰もいない廊下に吸い込まれていった。


金子侑司。

立命館宇治の野球部のキャプテンだった。

甲子園出場はなかったけれど、20本ものホームランを放ち
ショートで守備でも活躍する彼は一番かっこよかった。


「Aさーーん」


「はーい」


今、侑司のことを考えるのはやめよう。
こんなに引きずってるけど、私から離れたんだし。


「ごめん、遅くなった石井くん針打つね」


トレーナールームのベッドで上裸になったまま
石井くんを待たせてた、申し訳ない。

また、いつか侑司の野球見に行こう。

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瑠杏(プロフ) - latteさん» 大変長らくお待たせして申し訳ありません。そしてこんなに経ってお返事をするのもいかがなものかと思いますが、無事完結いたしました。最後の2人を見届けてあげてください。コメント本当にありがとうございました^^ (2022年7月26日 0時) (レス) @page24 id: 4ed0b191d0 (このIDを非表示/違反報告)
latte - 一気読みしてしまいました…!もう更新のご予定はないのでしょうか?いつか更新されることを願っています! (2021年5月5日 10時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠杏 | 作成日時:2020年10月11日 17時

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