探偵の用心棒5【文スト】【江戸川乱歩】 (ページ34)

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①煙草の味はページ34

人はストレスが溜まると、何かに縋りたくなる。

金や酒、そして_______

『…まず』

煙草だ。

※喫煙描写注意主人公は一応煙草を吸う時がある設定です！！苦手な方はお下がりください！！

それは丁度五日前に遡る。

一日目

『今日の八時までに報告書を終わらして明日の依頼の資料の読み込みと依頼主の確認……嗚呼もう！此の報告書だって元は彼奴(乱歩)の…！！』

就寝十二時

二日目

『依頼内容が指名手配班の確保ですってｯ？！無茶振りもいいところね！』

犯人確保と事情聴取により

就寝一時

三日目

与「…A、隈ができてるよ。ちゃんと寝な」

『わかってる…』

与「無理すんじゃないよ」

『ありがと…今日の依頼はペット探しだけだから』

____________女「私のルイちゃんを探してくださいと頼んだのは二時間前ですよね！？

ちょっと探すのが遅すぎやしないのかしら！

探偵社と名乗るくらいなのだから三十分とかそこらでうんたらかんたら」

『…すみません』

女「謝って済むとでも？！あの金額でこのクオリティはうんたらかんたら」

『……』

報告書と顧客のクレームにより

就寝二時

四日目

『…あー……』

敦「…あ、あの、間宮さんが虚な目で空を見つめてるんですけど…」

太「ここ数日で睡眠不足になってしまったようだねェ」

鏡「貌色があまりよくない」

与「今日はもう帰りな。あとの仕事は片しておくよ」

『ん……有り難う、そう、させてもらうわ…』

乱「……」

_______そして現在に至る

何時も、というか与謝野に叱られる為煙草は極力控えているのだ。しかし、どうにか頭をスッキリさせたい時に限り自宅のベランダで吸っているらしい。

…与謝野には内緒で。

(…ま、今日ぐらい)

乱「美味しいの？それ」

『美味しいわけ_______ｯ？！ら、らん、』

横から聞こえた声に振り向けば、其処には口に飴玉を咥えた乱歩がいた。同じように夜空を見つめ、きゅぽんと飴玉を離す。

慌てて煙草を握りつぶし、灰皿へと捨てる。

『ふ、不法侵入でしょ！何処から入ったのよ！』

乱「福沢さんから合鍵借りた」

『つまり勝手に持ってきたわけね…』