鼻血 ページ25
なんやかんやの任務で福沢、乱歩、間宮の三人で出張にきてて間宮が戦闘の後に鼻血を出して体調悪そうにしたら
『_____ぁ』
ポタポタと地面に落ちたのは、赤い液体だった。間宮は其れを自覚するのと同時に、急な目眩が彼女を襲う。
『ぅ、やば』
福「!先程の一撃が重かったか。此れを使いなさい」
その場に座り込んだ間宮に福沢はいち早く気づき、手拭いを渡した。しかし、彼女はそれを拒否する。
『駄目、福沢さんのが汚れ_____んむ』
乱「後で洗えばいいでしょ」
『あ、アンタねぇ…』
半ば強引に手拭いを乱歩に押し付けられ、真っ白な手拭いが一気に赤色に染まるのがわかった。
福「遠慮するな。代わりなど幾らでもある」
『…ごめんなさい。ありが_____ッ』
キィィンと頭の中で金属の音が響く。どうやら今すぐ立てそうにはない。幸い此処は人通りが少ない為、間宮はある提案をした。
『今、は動けそうにないから二人は先に宿へ帰ってて。後から追いつ_____ッ?!え、ちょ』
ふわりと体が浮いたかと思うと、自分が福沢に抱き上げられているのが判った。
『う、ぇ、福沢さん?!』
福「この方が早く宿に着く。少し揺れるが」
乱「ずるい!僕ものりたい!」
『ちょ』
「二人は無理だ」と乱歩に断りを入れる福沢の腕の中には、動揺と嬉しさと焦りが混ざった間宮の姿がある。
(お、重くないのかしら私成人してるのだけどというか福沢さんにこうしてもらえるのが久しぶりすぎて何が何だか)
ガンガンと強くなる痛みに耐えながら、間宮は横目で福沢を見やる。目がカチリと合うと、福沢は優しく笑い告げた。
福「A、つらいなら寝ていろ」
『…うん』
『ありがとう』小さく呟くと、布巾を握りしめ重い瞼を閉じた。
おまけ_______宿にて
『_______ん』
乱「あ!起きた!」
『ちょ、声が大きい…』
乱「福沢さーん!A起きたよ!」
『あ…鼻血止まってる』
乱「僕がかんびょーしてあげたんだから感謝してよね!」
『アンタ絶対何にもしてないでしょ』
福「具合はどうだ」
『!福沢さん、もう大丈夫。ごめんなさい、心配かけて』
福「いい。粥を作った。喉に通りそうなら食べなさい」
『福沢さんの手料理?!食べるわ!』
乱「あ!ずるい社長!僕にもなんかちょーだい!」
福「ついさっき駄菓子を食べただろう」
乱「いやだ!僕も福沢さんの料理が食べたい!」
『ちょっと福沢さん困らせてんじゃないわよ!』
福「……やめなさい」
結局三人で食べた
350人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
誰って?ふふ、アタシにも分からないわ。 - あぁぁああ!!ツンデレ具合が可愛すぎます....!! (5月8日 23時) (レス) @page38 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - ゆいたろー!さん» ほんとにですよね〜! (2月25日 4時) (レス) @page32 id: 24087fee12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 乱歩さんかわいい!! (1月25日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
さぁや - 面白くて一気見してしまいました(笑)これからも頑張ってください! (12月28日 23時) (レス) @page11 id: ee7d1e5722 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - アーテルさん» ありがとうございます!聴いてみます! (11月27日 22時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜 | 作成日時:2023年11月6日 18時