懐かしい夢 ページ2
?『ね、_____くんのしょうらいのゆめってなに?』
季節は冬。綺麗な粉雪が降る中、少女は少年に問い掛ける。少女は息をはーっと吐き、手を温めた。
少年「おれはしょうらい、きょうしになる!」
少年は人差し指を空へ向け、大きく叫んだ。如何やら、相当熱意を持っているようだ。
そして少女に向き直り、指を指す。
少年「おまえのゆめはなんだ?」
?『!え、えっとね…』
少女は恥ずかしそうに少年に駆け寄り、内緒話をするように耳元で呟いた。
"どっぽくんのおよめさん"
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『……あ』
目が覚めると、其処は見慣れた探偵社の天井。目を擦り、ベットから降りた。
『ぇ、ベット?』
そう呟く彼女の名前は不束A。この武装探偵社の社員であり、この世で唯一「国木田独歩」に求婚している人間である。専門分野は格闘技だが、よく潜入捜査に駆り出されている。
『ソファで寝てたはずなんだけど…』
彼女が疑問を抱いたのも当然、ソファで眠りに入ったと云うのに、目が覚めたら医務室のベットに居たのだから当然だ。そうとなれば、誰かが運んでくれたとしか考えられない。
頭の中で社員を消去法で消していくと…思いついたのはただ一人。
『_____国木田?!』
まだ確信と云うわけでは無いのに、彼女は勝手に嬉しがり口角を上げた。
ソファに寝ていた同僚をわざわざ医務室に運ぶだろうか。もう其れは両思い超えて結婚なのでは…?と意味がわからない思考が頭を巡る。
『…へへ』
絶対に嫌がられるだろうが、抱きついて御礼を言おう。そう思い医務室を飛び出した。
…如何やら、"自分のことが好きじゃない国木田"が大好きらしい。
『待っとけ国木田ー!』
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夜(プロフ) - ゆいたろー!さん» ご愛読ありがとうございますー!これからの展開が気になりますね! (2月21日 0時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - もしかして、国木田くん元々夢主ちゃんのお姉さんがすき、、、?!三角関係?! (2月20日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 冬蜜柑美味いさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (1月13日 12時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - この作品、超好きです!なんかこう…ドスッと刺さりました!!!頑張って下さい! (1月12日 23時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
夜(プロフ) - 黒蜜おもちさん» ほんとですか!すごくモチベになります!ありがとうございますー! (11月12日 19時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2023年11月11日 12時