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逡巡 ページ46

乱「あ!社長!」

其の人が見えた瞬間、乱歩はすぐさま駆け寄り先程買った駄菓子屋見せつけている

まるで本物の親子のようだ

私が困惑していると、福沢さんが其れに気づいたように声を掛けてきた

福「乱歩の友達か?」

『まぁ、そんな所です。えと、』

乱「さっき話してた社長!福沢さんだよ」

そんな事判ってるわよと云う気持ちを抑え、軽くお辞儀をすると乱歩が福沢さんの裾を引っ張った

乱「この間話してた間宮A。探偵社に誘おうと思ってさ!」

福「ふむ…たしかにうちは人手不足だが」

『ちょ、何勝手に話進めてるのよ!まだ私は』

『入るなんて』と云いかけた言葉を咄嗟に飲み込ん

家に帰ったって、何かある?

そもそも、私の帰りを待ってる人なんていない

私は、如何したら

『……』

乱「…ま、直ぐに決めなくても良いよ。此れ、登録しといて」

そう云って渡されたのは、雑に書かれた電話番号だった。

『アンタ携帯持ってたっけ』

乱「社長のだよ。入社する気になったら掛けてきて」

福「乱歩、勝手に話を進めて困らせるな。すまないA殿。ご両親も心配するだろう、早く帰りなさい」

『…そうですね』

この人は私の家族事情なんて知るわけがないのだから仕方ない

乱歩が気まずそうな顔をしてるのはムカつくけど

乱「じゃ、僕達もう行くから。…何かあったら、電話してきなよ」

『…ありがと』

そうして二人は仲良く何処かへ帰って行った

『…いいなぁ』

大切にする人がいて、大切にしてくれる人がいる

これ以上に幸せな事はあるのだろうか

其れに比べて私は


父「お前は本当に駄目なやつだ」

母「まったく、如何して産んじゃったのかしら…」


こんなの聞きなれた

『…帰ろ』

震える手→←偶然の邂逅



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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月27日 15時

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