憂懼 ページ27
頭では判っていたのだ。自分の行動が間宮を困らせている事を。
身を粉にして守ってくれる用心棒という役目。だけど其れは福沢諭吉_____社長に"任された"から担っていると云うだけで、本当は…やむを得ずやっているのではないか。
そんな考えが乱歩の頭を巡った。
乱「……ッ」
男1「コイツもうんざりなんじゃねぇのか?」
男2「面倒な男は嫌われるぜにぃちゃん」
男3「此の女も、目を覚ましたら後悔するだろうよ。お前のお守りをしちまった事をな!」
男4「どうせコイツも、お前の事なんか好いちゃいねぇyゴフッ」
男が台詞を云い終わる前に、綺麗な破壊音が聞こえた。否、骨が砕ける音と云った方が正しいか。
男は言葉にならない声を漏らし、その場に倒れた。
男を殴った人間_____間宮は腕の関節をガチッと元に戻すと、男の頭部に足を乗せ怒りが混じった声色で呟き始めた。
乱「!A」
『さっきから聞いていれば…勝手な事云ってんじゃないわよ塵共が』
男1「お、起きてやがったのかッ?!」
女「ひるむんじゃないよ!行きな!」
女の命令により、男三人が間宮に襲いかかる。しかし、其れを彼女は素早く避け一人一人、確実に気絶させていった。
最後の奴に関しては三角絞めをキめ、泡を拭きながら地面に倒れた。
其の光景を見た女は更に焦りだす。
女「ち、近づくんじゃないよ!此の探偵がどうなっても良いのかい?!」
女の手にはまたもや男と同じナイフ。そして其の矛先は乱歩の首に向けられていた。
乱「!」
彼女はそんな女を見つめると、淡々とした声で話しだす。
『へぇ?やってみなさいよ_____"やれるものなら"』
女「ひッ」
女は一瞬怯えたかと思うと、カランッとナイフを手放しその場に座り込んでしまった。恐怖で腰が抜けてしまったようだ。
間宮が女に近づくと、「殺さないでくれ」と命乞いするのを無視して首に手刀を入れた。
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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2023年7月27日 15時