また明日。《5》

♯204 ページ4

拗ねてるって………

祭さんとは2人でご飯行ったりしてるけど、いつも大人な対応をしてくれるし、ちょっと変わってるなって思う所はあるけど、ずっと頼れるお姉さんだと思ってただけに、今日の祭さんの行動に違和感を感じた


またこの道のりを帰るのかと思うと、ため息が出る
改めてここまで一人で来た祭さん、凄いな……って思った

炎天下の中歩いてると、暑くて倒れそうだったから一つ目の岩陰で少し休む事にした

太陽の光が当たらないだけで、すごく涼しくて、ひんやりした風が吹いてる

もうずっとここにいたいかも
そう思ってボーッと座ってると


陸「びっっくりした〜(汗)」


A「陸くん………どうしたの？あ……祭さん探してる？」


陸「まぁ………うん」


A「祭さんなら、その先の洞窟みたいな所にいたよ。長谷川くんが連れて帰って来てくれると思うけど」


陸「その先って、あんなに向こうまで？Aちゃんも探してくれたの？」


A「……うん」


陸「ごめん、本当に……ありがとね」


陸くんにお礼を言われる理由が分からなかった
その言葉に対して、私は何を言えばいいの？


A「今、長谷川くんが説得してるから、先に帰っててって言われたの」


陸「説得？」


A「うん……あまり詳しくは分からないんだけどね………陸くんの事待ってるんだと思う」


この言葉は言うべきじゃなかったかも？
こんなの言ったら、陸くん祭さんの所に行っちゃう


陸「いや、意味わかんないし。何で俺待ってんだよね？」


そんな事言っても、行くんでしょ？
祭さんの所に、行くよね？

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