また明日。《5》

♯203 ページ3

慎「祭さーーーん！！」


A「祭さんー！！」


慎「いないね…あの先かな……」


A「海………大丈夫だよね？(汗)」


慎「怖いこと言うなよ(汗)とりあえず、あの先まで行ってみよ」


多分ここにいるだろうって思ってだけに、祭さんを見付けることが出来なくて、私も長谷川くんも一気に焦りが出てきた


慎「Aは帰ってていいよ！」


A「やだ、私も行く！！」


慎「走れる！？」


A「うん！！」


走るのが元々遅い上に、砂浜で思うように走れない


慎「ゆっくりでいいよ！俺先行ってるから！」


A「うん！大丈夫！」


何度も振り返って気にかけてくれるから、必死に走った

遠いな……もしあそこにいたとしたら、絶対陸くんが迎えに来るの待ってるよね？探して欲しいんだよね？


慎「祭さん！！いますか！？いたら返事して下さい！」


A「長谷川くん……ここ、洞窟？」


慎「なんだろ。穴？」


A「怖いね…真っ暗」


慎「ここで待ってて。俺中確認してくる」


そう言って中に入って行った
着いて行こうと思ったけど、暗い所が苦手な訳じゃないのに、入口で足が竦んで踏み込めなかった

しばらくすると、長谷川くんが出てきた


慎「祭さん、いたよ。連れて戻るから、A先に帰ってみんなに見付けたって言っててくれる？」


A「良かった。大丈夫そ？」


慎「うん……(苦笑)先帰ってて。道わかる？」


A「わかるよ(笑)真っ直ぐ歩けば着くもん(笑)」


慎「ちゃんと真っ直ぐ歩いて帰ってよ？みんなに言っててね。」


A「私も一緒に戻るよ」


慎「いや…あの………拗ねてんだよね。だから、説得する」


A「……わかった。じゃあ先に戻ってるね」

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