27話 「メリットよりリスクが大きい」 ページ29
エマ「ギルダと一緒に改めてきちんとママを観察してみたの
ママは毎晩は20時前に消える。」
ノーマン「消える?」
エマ「そう、ハウスの何処にもいなくなるの。このハウスには秘密の部屋がある」
ドン「秘密の部屋?」
エマは手に持っていたスケッチブックをベッド上に広げるとペンで印をつける
エマ「場所はここ、ママの寝室の隣。
ママの寝室って隣にトイレと洗面所、その先に壁を挟んでママの書斎って続くんだけど…ここ多分壁じゃない」
ギルダ「コクッ)気づいたの、姿を消す前ママは決まって書斎か洗面所に入っていく」
エマ「それで部屋の内側と廊下側、それぞれ距離を測ってみた」
エレナ「あーだからあの時……」
エレナはエマが壁に手を当てながら数を言いながら歩いているのを思い出した
ドン「結果は!?」
エマ「合わなかった…私の足で10個分ぐらいの差がある
一方は壁、一方は本棚だけどどちらにも隠し扉があるんだと思う」
ギルダ「そしてその先に秘密の部屋がある」
ドン「けどそれはなんの為?」
エマ「それは…」
レイ「定時連絡、ママは本部に毎日定時連絡をしている。その為の部屋だろう」
ドン「本部?」
エレナ「このハウスに赤ちゃんやシスターを供給している拠点」
ドン「っ!」
エマ「レイは知ってたの?ここに部屋があるって」
レイ「いや、存在は疑ってたけど…」
ドン「入ってみようぜ…!外との通信手段…それにコニー達の行先も、なにか手がかりが掴めるかも知れない!」
レイの言葉を遮り提案を出すドン
ギルダ「でもそんなに簡単に入れるのかな」
ドン「難しくてもやるしかないだろ!」
レイ「待て待て、そこまでするメリットはない。
通信手段って言っても十中八九本部と繋がっているだけだし、出て行った兄弟の行先何てママは知らない
手がかり以前の問題だ。
下手したら発信機で俺達の行動がバレるし、その部屋のセキュリティ一だってわからない。危険過ぎるだろ」
ドン「だけどっ!」
レイ「つまりメリットよりリスクの方が明らかにデカいんだよ」
ノーマン「そうだね、今はシスターに気おつけて下手な動きで墓穴を掘らぬこと」
レイ「その通り。ママは俺が抑えてるけどシスターにバレたら即アウト、そのつもりで動け」
レイの言葉に反論出来ず、ドンは俯く
エレナ「私、夕飯の準備してくるね」
ノーマン「うん、お願い」
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メアリー(前サラ)(プロフ) - じぇるさん» コメントありがとうございます!沢山更新していきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2019年4月8日 1時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
じぇる - とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年4月3日 17時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー(前サラ)(プロフ) - ドラゴンさん» あ、ありがとうございます!(土下座)頑張ります! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い!更新頑張ってください! (2019年3月19日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラ | 作成日時:2019年3月17日 21時