14話 「人間の技術か鬼の技術か」 ページ16
その後、静かに図書室に集まり話し始める
エレナ「大人が増えるなんて…ノーマン達はこのこと予想してた?」
ノーマン「いや…発信機の事で気を取られていたせいで、大人が増えるなんて考えもしなかった」
レイ「逆に喜んでやろうぜ」
エマ「え、喜ぶ?」
レイ「キャロルとあのシスタークローネ、情報源が2つも増えたってな」
ノーマン「なるほど」
レイ「まず、あの二人は何処から来た」
ノーマン「キャロルはコニーの代わりだ。つまり商品の補充…」
レイ「ああ、ここが農園なら補充され続ける1歳児を用意する拠点があるってことだ」
エレナ「私達もそこから来たってこと?」
レイ「多分、そしてあのシスタークローネもだ。」
ノーマン「ママ以外の大人がいるっていう事実も大きいね、ここと同じ農園が他にもあるかもしれないし…
鬼に従う大人が生まれた時から鬼の支配下なのか、捕獲されてからなのか…それだけでも出た先の世界が違ってくる」
レイ「でもまず考えるべきなのは、全員をどう逃がすか…そして発信機の在り処」
エマ「あれから身体中探したけど、埋められた跡なんて無かったよ?」
ノーマン「服や靴にも」
レイ「人間の科学技術の常識から考えれば、恐らく電波を使った発信機。でもそれには電池がいる
電池寿命が10年以上で手術痕が残らない程超小型
2015年当時じゃ多分実現不可能な代物…」
エレナ「つまり…仕組みや場所を特定するのは難しい…それが人間の技術ではなく鬼独自の技術だと…」
レイ「お手上げだ」
エマ「え、詰んでない?」
レイ「詰んでる」
エマ「駄目じゃんっ!!」
ノーマン「いや、仕組みじゃなくても予想は出来る」
レイ「そう、考えるんだ。敵の立場で、何処にどんな発信機を埋めれば都合がいい…?」
一気に図書室が静かになる
頭をフル回転させ、考える
エレナ「…………キャロル…」
ノーマン「そうか、キャロルなら!」
レイ「来たばかりのあいつにはあるかもしれない…」
エマ「っ!発信機の手術痕!」
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11歳でここまで頭良いと…びっくりです←
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メアリー(前サラ)(プロフ) - じぇるさん» コメントありがとうございます!沢山更新していきますのでよろしくお願いします(*^^*) (2019年4月8日 1時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
じぇる - とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2019年4月3日 17時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
メアリー(前サラ)(プロフ) - ドラゴンさん» あ、ありがとうございます!(土下座)頑張ります! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 8549a93e88 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン - すごく面白い!更新頑張ってください! (2019年3月19日 21時) (レス) id: cddb962df9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラ | 作成日時:2019年3月17日 21時