念願の高校生になったのはいいけど、周辺の人の様子が可笑しい【キメツ学園】

愛がぶつかるのは美しい。 ページ4

それからカナヲとは最近の近況報告をし合った。

クラスがおかしいとか、前まで話していた女の子の友達や男の子の友達が急に近付いて来なくなったとか、そんな話。





「しょうがないよ.......！Aは可愛いもの」

『うんよくわかんない』

「.......ああ、Aは分かっていなくていいよ」




カナヲは目を細めてそう言った。


え？なになに怖い。そんな見定めるような目でこっちを見ないでくれ。ていうか分かっていなくていいって何？そこまで私危ない橋渡ってんの？


追求しようとしたが、カナヲはそのままニコニコして喋らなくなってしまったので、弁当の中に入っていた卵焼きを口に運びながら、ぼーっと中庭を眺めることにした。





『(.......まーた視線感じる.......)』




視線を感じる。こんなことはもう日常茶飯事である。日常茶飯事過ぎてもう飽きた位だ。お陰で人の視線に敏感になってしまった。


というか、どこから見られてるんだ.......？？


私はふと気になって、自分の教室の方を見つめてみた。







『.............うわぁ』







窓から端正な顔をにこやかに出す炭治郎が、こちらに軽く手を降っていた。



.............手を振られるのがこんなに怖い事ってある？





「.......？A、どこを見ているの？」

『カナヲ.......ほらほら、アレだよ』

「...............................炭治郎」





カナヲは炭治郎の存在を確認すると、一気にブラックな笑顔を浮かべるようになった。心做しかオーラさえも感じる。


.......え？どういうこと？なんでこの二人バチバチしてんの。てかこの距離で睨み合うな怖い怖いから！






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ここで宣伝。処女作がもう少しで殿堂入りしそうなので.......！よければ読んでください。

傘を盗まれた【我妻善逸】

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