大規模侵攻�� ページ4
- 水世 -
お昼を女子友と取っていた最中、警報が鳴り響いた。
事前に予告されていたよりも随分と早く攻めて来たんだなと思いながら、私は席を立つ。
そして、同じクラスのボーダー隊員の出水と米屋も座っていた椅子から立ち上がった。
混乱が渦を巻き始める教室で優先されるのはまずは避難。それは戦闘狂の私達でも分かることだった。
「どーする？避難始めるか？」
「他のクラスと同時に動いたら滞るかもよ」
「確かに、先生待った方がいいかもな」
私達が話し合っていると言うのを見計らったように、担任の先生が教室に顔を出した。そして、直ぐに避難行動が始められた。
「ボーダー正隊員の人はボーダーからの指示に従ってください！呉々も気を付けて！」
担任の言葉に私達は返事をして、トリガーを取り出す。
「「トリガー起動」」
その言葉と共に私達は制服姿からそれぞれの隊服姿へと換装をする。クラスメイトに換装体で会うことはまず無いので、“かっこい”とか“本物じゃん...”、“え、3人ともA級隊員だったん！？”などなどの声が上がる。...満更でもな。
まあそれはさて置き、急いで警戒区域まで向かわなければならないので窓を開けそこから出水、米屋に続いて私も飛び出した。
･
向かっている途中で何処から現れたんだろうか、緑川を拾って4人で移動している。お前、黒江ちゃんはどうしたんだよ、と思ったがあの子が緑川と行動しているのを想像出来なかった。直ぐに加古さんの所向かったのかな。
まあなんでもいいけど、先ずは自分達に下った指示を遂行しなければならない。
「目的地まであとどれ位ですか？」
〈まだちょっとありそうだけど、そのペースで行けば5分かからないと思うよ！〉
柚宇さんの言葉を聞いて割と近場まで来てるんだと認識をする。
...そう言えば今日、A学校来てなかったけど、出動してるのかな。出動してたとして、大丈夫なのか？退院してから防衛任務にも訓練にも出てなかったみたいだけど...。
〈！？左後方警戒！！何か来てる！！〉
インカムから柚宇さんの焦った声が耳に入る。
そして確認しようと顔を左に向けた瞬間、何かが私に突進しそのまま出水達から引き離される。
速い...！！力も強いし身動き取れない...！！
何とか顔を動かし、私を連れ去った物の正体を確認する。
そして、その“顔”を見て目を見開く。
「...お前っ...！！」
身体から湧き上がる怒りを、確かに感じた。
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紫苑(プロフ) - お疲れ様でした！めっちゃ面白かったです!!これからも頑張ってください<(_ _)> (2022年4月20日 17時) (
レス) @page46 id: 3be26313f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！！うまく言葉に出来ないのだけれども凄かったです！ (2022年4月20日 16時) (レス) @page46 id: ffd23d4fdd (このIDを非表示/違反報告)
あるみく(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初の頃からワクワクしたり、時には泣いたり、綺世さんの語彙力の多さや文の作り方物語の作り方…etcなどに感涙してきました。少し期間が空いてもいくらでも待ちます！勉強頑張ってくださいね！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1448334fe6 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - 焙じ茶さん» コメントありがとうございます！焙じ茶様の気持ち、しかと受け取りました。私も中々の限界オタクの時がありますから、こうなってしまうお気持ち、お察し致します笑焙じ茶様も体調にお気を付けてお過ごしください。今後ともご愛読よろしくお願いいたします！ (2022年4月5日 0時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - お体に気をつけて更新頑張ってくださいね！！応援してます！連コメすみません！ (2022年4月4日 20時) (レス) id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2022年1月19日 0時
