転校先はヤンキー高校！？ (ページ23)

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飛貴Saido

飛「でも。俺は逮捕も何もされなかった。
周りの人からここの息子さんたち可哀想だね
って言われて俺は分かんなくなった。
自分が生きてる意味も分からない
だからボーッとしてたんだな。
事故に遭った。
で。ある女の子とその男の子のことを忘れて
親父の事とか苦しい思い出ばっかり
鮮明に思い出す。
苦しいんだよ。もうほんとは全部終わりにしたい。
思い出したいのに思い出せないのが辛い。
だから。大人がいるとそういうことを思い出す。
ほんとは人なんて殴りたくない。でも。
俺だけの意思じゃどうにもできない。
これが俺の手が震える理由。」

話し終わった瞬間

Aに抱きしめられた。

飛「えっ、？」

あ「頑張ったね。辛かったね。」

そう言われて俺の頬が濡れる。

あ「大丈夫。これからは私がいる。
それに美少年もいる。
飛貴にはちゃんと仲間がいるんだよ?
だから大丈夫。
私でいいなら話聞くから。
辛いことも嬉しいことも全部話して?
美少年で分かち合おう?
辛かったらやめてもいいんだよ。
苦しいね。辛いね。でも。私達がいる。
大丈夫だよ。
飛貴の思ってること私達には何でも言って?
全部受け止めるから。」

そう言われて
泣き続けた。

子供のように。
でもAはずっと俺の頭や背中をさすっていた。