妖精さんって可愛いよね、【刀剣乱舞】【妖精成り代わり】

8話目 ページ8

だが、私はそうなことも気にせず
降ろしてと口パクで言った
乱ちゃんは納得してないがしぶしぶ降ろす

私は畳に立つ
そして、遅い足取りで一期さんの方へよった
そして、着いたら一期さんの脚に触れ
霊力を流し込んだ
これも、資料館の教えだ

霊力を流し込んでも治ると書かれていた


そして、終わった頃、上を向いたら
一期さんが困惑した表情を見せた
こっちから見れば
今のこの人は
最初とは違く
私がゲームで知ってる一期さんだった


「傷が治って、……人形が動いた？」


私は人形に魂が宿った様なジェスチャーをした
伝わるかは自信はない
けど、伝わったようだ
私は安心する
乱ちゃんはアワアワしてた
そんな所もかわいいよ！
薬研はドキドキしてた様だが、
冷静だったようにしている
で、前手入れした五虎退の目はまだ覚めない
それほど傷が深かったのだろう

私は乱ちゃんの方を向きニコッと笑った
そしたら、ホッとした表情になる
一期さんも認めてくれたと安心したんだろう

だが


「そうだ、乱、なぜ私に言うことをためらったんだい？」


あ、というような表情をする
乱ちゃんは俯きこう言った


「い、今のいち兄に言ったら……妖精さん切ると……思って……」


そこまで気づかってくれたのか
その優しさに倒れそう

一期さんを見ると乱ちゃん達に
見えないところで桜を散らしている
分かるけど！ 嬉しいのは分かるけど！
ブラコンなの！？ や、そうだったわ
けど、成長したのがわかって嬉しいんだろうね

私は乱ちゃんが庇ってくれたことに


「ありがとう」


と言ったそしたら、乱ちゃん達はこちらを向き


「また、妖精さん喋った！」


と乱ちゃんは嬉しそうに言い


「これ、喋るのですか……」

と、一期さんは指をあごに近づけ
考えるポーズになる


「お、また喋ったか！」


と、薬研も嬉しそうだ


そんな皆に私はクスッと笑ってしまった

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