妖精さんって可愛いよね、【刀剣乱舞】【妖精成り代わり】

22話目 ページ22

「いや、母さ＿＿」

「言い訳なんて聞きたくないわ!!」

二人の会話に耳を止める
母さん？え、りくの苗字って光月じゃ？
え、まさか……
ここまで考えたところで私の思考は止まった
友人がこんなドロドロしたヤツらばっかだと思うと
だんだん頭が痛くなってきた

「新月先生……ちょっと今日は帰らせてください」

そう言うと保健室から離れ
教室へと向かい
自分の荷物をさっさとまとめ

「すいません、気分すぐれないので早退します」

それだけ言って教室から出た
誰も止めはしなかったし
理由も聞かなかった
それだけ顔に出てただろうか

とりあえず今日はもう家で寝よう
もう、全部忘れたい

家の玄関を開けると誰もいなかった
私はそんなのを気にも止めず
そのまま自分の部屋へと歩く
そしてドアを開けてそのまま布団へとダイブした
やはりすごく参っていたようで
すぐに眠れた

けど、私は忘れていた
私とりくの家が案外近かった事を

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