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A「…グク?」
グク「ん、、ごめん。」
落ち着いたグクは、ベットのそばにある椅子に腰をかけた。
自販機から買ってきたお茶を飲むと、
深呼吸をして、床ばかり見つめる。
久しぶりに会えた嬉しさと
この沈黙に耐えられない辛さ
グクに何から話せばいいか分からない苦しさ
全部が混ざって、口を開けなかった。
グク「会いたかった。」
A「え?」
グクは、私に真っ直ぐ視線を向けた。
その目は気のせいか、、涙を溜めているようにも見えた。
グク「会いたかったけど、、怖かったんだ。」
A「…っ。」
グク「ずっと、ずっとAのこと考えてた。倒れた日からおかしいなって思ってたんだ。。だけど、その事実を知るのが怖かった。俺が知っているAじゃないかもしれなくて、、、ずっと…」
気のせいじゃなかった
膝の上に作られた拳の上に、
ポタポタと涙が落ちる。
鼻をすする音が聞こえてきて
胸が苦しくなる…
全部私が、、、私が悪いことなのに、
A「ごめん…グク。私も今、混乱してて、、何から話せばいいのか分かんない。」
グク「A、、俺、Aに会いたくて来た。どんなことでも、、俺はAのそばにいる。だから…」
グクの目は、涙で溢れていて
捨てられた子犬のように、必死に訴えていた。
A「分かった。」
私は全て話した
グクと出会う前に、病気と知って
大学を退学した時
ただ恋を経験したくてあなたを誘ったこと
だけど、次第に
あなたのことが本当に好きになって
あなたに嫌われたくない、
幸せな人生を歩んで欲しい
私のことなんか忘れて…
そう思って逃げたこと。
それでもここに来てからも
A「グクのこと忘れたことなんて、、1日も無かったよ。」
グク「Aっ…!」
椅子が床に転がる
その瞬間に、グクは立ち上がり、ベッドに横たわる私を抱きしめた。
A「ごめんなさい。」
グク「謝らなくていい。いい…。」
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クーミーン - 泣いちゃいました (2018年9月27日 19時) (レス) id: 48bf0c1af6 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ - やばい、、、涙がとまりません。笑 すごく気に入りました!頑張ってください!! (2018年3月31日 1時) (レス) id: 537f77143e (このIDを非表示/違反報告)
ワナ太* - オリジナルフラグ外して下さい。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: ae3f142b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい。 | 作成日時:2018年3月14日 0時