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結局、何度か産婦人科へと足を運んだけど
通院のタイミングが合わないのか
ユニさんとは会えない日々が続いてた。
大きな個室が寂しな〜なんて考えて
毎日のように産婦人科への棟へ行ってるくらい
私はまだ元気だ。
でも毎日が同じ繰り返し。
いろいろある毎日が良いのに
何も景色は変わらない
はずだった……
A「…っ。」
もう就寝時間
見舞いに来てくれたお母さんも帰って
さらに広くなった寂しい個室
この時間が激しく苦手だ。
今、心臓が止まっても
ひとりな気がする
誰も最後に一緒に、
そんな思いでいっぱいになるから。
閉まっていたカーテンを開けた。
なんでも思い出してしまう苦手なこの景色
A「お母さん、、ちゃんと帰っ…」
下の出入り口を見るために覗くと
、
A「グク…?」ーーーーーーーーーーーーーーーー
駐車場に倒れこむようにしている
A「グク!!!」
行かなきゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー
飛び出して、出入り口まで走った
なんで…なんで、グクが、、、
A「グク!!!」
グク「…A、、いた…。」
息切れしてるグク
なんか痩せた?
A「なんで、、」
グク「うん…」
会話もままにならないお互い
A「とりあえず、、、来て。」
立ち上がったグクは、
もう何かを分かっているかのように
病院へ入っていく
そして広すぎる私の個室の前に。
A「あの、、ここ。」
グク「…っ、うん。」
ガラガラとスライドドアを開けた。
A「ごめんね、びっくりしたよね。えっと…どこから話せばいいかな。あ、看護師さんの見回りはうちの病院無いから大丈夫!!帰りも、時間外の扉があるから大丈夫。あ、それより喉かわっっ…」
身体が引き寄せられた。
グク「バカ…ッ!!!!!」
肩に顔をうずめて、強く潰れるくらいに、抱きしめられる。
A「グク…」
グク「バカッ…!なんで、、なんで…」
グクは私よりも強いのに
強くて1人でも立って生きていける人間だと思ってたのに
今のグクは、弱くなってた。
A「ごめんね、、グク。」
私も彼の身体に手を回した。
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クーミーン - 泣いちゃいました (2018年9月27日 19時) (レス) id: 48bf0c1af6 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ - やばい、、、涙がとまりません。笑 すごく気に入りました!頑張ってください!! (2018年3月31日 1時) (レス) id: 537f77143e (このIDを非表示/違反報告)
ワナ太* - オリジナルフラグ外して下さい。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: ae3f142b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい。 | 作成日時:2018年3月14日 0時