episode54 ページ4
あまりにも、タイミングが悪い女だ。
今日のお家収録は、翌日の朝までらしく。
イコール
お泊まり込みの収録だということ。
A「・・・。」
ユンギ「映画でも見るか。」
A「う、うん。」
ユンギさんと
2階の寝室に入っていく。
改めて緊張はするんだけど・・・
平然としてくれているユンギさん。
最初のお買い物で、お揃いで買ったパジャマ。
ユンギさんが黒で、私が白。
シャワーを済ませた私たちはそれに着替えて
映画の明かりだけを灯した。
映画は、少し前に話題になった洋画で
純愛なラブストーリーを描いていた。
ユンギ「座ってみたら疲れるだろ・・・？」
A「うん。」
目の前のテレビに向かい合うように置かれているベッド。
壁を背もたれにして、2人でベッドへ潜り込んだ。
どこかのカップルで見た、この光景。
ユンギ「寒くない？」
A「うん、ありがとう。」
腰まで毛布をかけて、ようやく映画だけに集中する。
と・・・言いたいものの。
やっぱりこの距離でユンギさんといるのは緊張で
布団の温もりも、2人いるからかすぐに温かくなる・・・
しかも寝室だし。
すっごくドキドキして、止まらないんだ・・・
ユンギさんは知らないだろうけど
私はこんなにも、こんなにも緊張してる。
ユンギ「・・・なに考えてる？」
A「なにも考えてないよ。」
突然かけられた声にも、素っ気なく返事してしまう。
映画では、関係が進んだ男女が
室内でキスしていて
さすが洋画だと思い知らされるほどその姿は美しい。
A「・・・っ。」
やっと映画に集中できた・・・その時、
ユンギ「・・・。」
！
毛布の下でしっかり繋がれた手。
A「ユンギさ・・・」
ユンギ「ん？」
手・・・って言おうとしたけどやめた。
布団の下だから、この姿はカメラに写ってない。
スタッフさんだって気付かないまま
ごく自然に私たちにカメラを向ける。
A「う、ううん。面白いね、この映画。」
ユンギ「あぁ。」
バカみたいに心臓がうるさい。
だけど、それと同時に切ない。
・・・なんで、カメラに写らない位置で
こんなことするんだろう。
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ふわこ - この小説読みながらFake Love聴いてました。なんか曲にあってるような気がしました…！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい。(プロフ) - masumicky?さん» ありがとうございます。笑タイピングしながら気付いてませんでした。笑 (2018年9月3日 7時) (レス) id: 5858d0ba0f (このIDを非表示/違反報告)
masumicky?(プロフ) - 差し出がましいかもしれませんが、仮想が仮装になっておりシリアスなシーンで吹き出しました…。 (2018年8月28日 8時) (レス) id: 386d4bfa34 (このIDを非表示/違反報告)
ちびニョロ(プロフ) - このお話大好きです！更新楽しみにしています(^^) (2018年6月12日 1時) (レス) id: 8d7f6f6ec3 (このIDを非表示/違反報告)
チムやんチム(プロフ) - ジミンかユンギどっちと幸せになっても私は嬉しいです ！！更新ファイティンです ！！ (2018年4月22日 3時) (レス) id: 47f32d3ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年2月17日 13時
