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No.1 ページ1

_ねぇもしトリップしたらどうする?


元はこんな他愛のない一言で始まった

別にお互いそれをしたいと心の底から思ったから話し始めた訳では無い

否、それをしたい とは思っている

お互い現実世界に等これっぽっちの思い入れも未練もない

寧ろトリップ出来たらどれ程いいものかと常に思っている



『そうっすねー…してみたくても出来ないっすからね!』



一瞬、真剣そうに考えた後軽く笑い飛ばした女_柚はもう1人の女の表情をそっと見つめる



『まぁね、でも…もし出来るとしたら?』



もう1人の女_汐梨は特に柚の言葉を気にした様子もなく、話を進めていく



『………出来るんすか?』

『そんな、まさか…ふふ、変なこと云わないでよ』



妖しげに微笑む汐梨の表情は楽しそうでだが何処か切なげであった



『__出来るんすね、汐梨さんは知って?』

『ふふ、ばれちゃった。…なんてね
ねぇ、この世界は憎い?』

『憎い、親も教師も同級生も…この世も。腐ってやがる』



汐梨はゆっくりと微笑み、柚の手を取った



『何したい?』

『太宰さん…』

『柚は太宰さん好きだね』

『そう云うそっちは中也好きじゃないすか〜?』


2人の顔には可憐な微笑が華咲いていた。

こんな他愛のない話をして毎日の時間を潰す

2人の手元には紙とペン…絵を書いていたのだ


お互いにとってお互いといる時間が大人から逃げられる時間だった

辛い現実から逃げるには大人はいらなかった

大人が辛い現実なのだから、仕方が無い


何の前触れもなく、時計を確認すると時刻は5時45分を指し示していた


『あ!アタシ帰らなきゃ…』

『片付けないとっすね…!』


机の上の紙類をファイルにいれ、2人は外へ出た

自転車に乗ると家に一直線に向かう…筈だった



2人が眩い光に包まれる



次に2人が目を覚ましたとき、2人は見覚えのない場所にいた


「やぁ神だよ〜」

『は?チャラいんすけど…本当に神すか?』

『…神じゃない、多分誘拐犯だよ』


2人がヒソヒソと神を名乗る何かを前に話す



「もー、折角文スト世界に飛ばしてあげよ…」

『『えっ!?美少女補正?チート補正?』』

「わ、息ピッタリだね
いいよ飛ばしてあげる…でも向こうからは出れないからね」

『『戻らない!』』



神は引き気味に2人の額に触れると雲の下へ2人を突き飛ばした

No.2→



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ミレー - ラムさん» 神様が枕元に立ったら願いたいですよね(o^・^o) そういえば文豪の夢を見ます最近でも私に遅いかっかてっ来ますo(T□T)o (2019年10月14日 20時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - ミレーさん» ですよねー笑夏休み中ずっとトリップの話をオリヒメとしてました笑笑 (2019年10月14日 10時) (レス) id: 679c2774ae (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 面白かったですσ(*´∀`*) 本当に文豪達がいたら良いのにと思いますね(*゜Q゜*) (2019年10月14日 10時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラム オリヒメ x他1人 | 作成日時:2019年8月29日 18時

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