七人の殺人鬼 (ページ5)

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第５章「闇医者」ページ5

シロ「…」

貴「ありがとうございます」

この人は名前がない。だから皆は好きなように呼び名を作って呼んでいて私は「シロ」と呼んでいる。

シロの外見は綺麗な白い髪で目が他の人とは違い、白目の部分が黒く、瞳は銀色。普段は黒縁眼鏡をつけて白衣を私服の上から着ている

お礼を言うと何故か私の後ろにいた2人に向かって
出ていくように促した

少し納得行かないような顔をしながらもノフさんはフェリーチェさんを連れて部屋を出て行った。

それを確認したシロさんは眼鏡を外して机の上に置いてあったカルテのような物を手に取った。

シロ「…今日の怪我は知らない間にできたもの？」

少し高めでハスキーな声が彼の口から聞こえてきた

シロさんは私の前では少し話してくれたりするのだが何故か他の人とは必要最低限でしか話さない。

貴「…はい、特に痛みとかもなくて」

シロ「…君の診断結果が出た。」

そして唯一、私の転生について相談した人。
シロさんはいろんな研究や実験を行なっていて
私の生前の話を真剣に聞き、「もしかして」と
彼が知っているだけの私の知る世界の話をしてくれた。

そこからシロさんとは世間話もする仲になれた

シロ「体の事なんだけど…痛みを感じにくい体質だけどある程度の強い痛みだったら少しは感じると思う」

貴「…無痛症に似たものですかね？」

シロ「む…？まぁ多分そうだと思う。過去の事例がないからなんとも…それでスキルの事なんだけど」

…きた

この世界に存在する『スキル』。
生まれた生き物には必ず１つはあり、それによって職業やこれから先の人生が決まると言われている

平凡なスキルもあれば勇者並みのスキルもある

シロさんにはそのスキルを調べてもらっていた
…そのスキル内容によってここに居られるかが決まる

シロ「…『加速』、『腕力強化』、『超頭脳』、『自破』があるのが今のところ分かった」

…え、スキルについて教えてもらったけど
自破って…

シロ「…まぁ自爆っていうやつだね」

貴「…なるべく使いたく無いスキルですね」

シロ「他の人には自破以外のスキルを話そうと思う。…個人の情報言うことになってごめん」
貴「いえ、それが条件でここに居させてもらえますから」

悲しそうな顔をしたシロさんの頭を軽く撫でた

シロ「それで…俺には分からないスキルが２つあるんだ。これ、みて」

渡されたカルテを受け取り、
スキルと記入されたところをみるとそこには…