黄色いあの子と黄色い彼 【snr】

黄色41 ページ41

ライブが終わって規制退場のアナウンスと共に




席を立って会場を後にする流れに身を任せて進んでいると




後ろから声をかけられた





?「すみません 少々よろしいでしょうか?」



声をするほうをみれば黒いスーツに身を包んだスタッフさんがいた




一瞬にしてものすごい不安に駆られる



なにかしてしまったのだろうか?



もしかしてセンラさんとのことがバレてしまったのか





たくさんの事が頭をめぐらせる




人混みから離れ人気の無い所へついて行く





裏口に通され【控え室】と書かれた部屋に案内され





待っていて欲しいとスタッフさんに言われた






初めてのことすぎて軽くパニックになりながら


スタッフさんが戻ってくるのを待つ





特に悪いことはしていないし





ただセンラさんに会いにライブに来たから






こんなことが起きるなんて思ってもいなかった。






コンコンとノックをされて部屋のドアがあく






空いた隙間から見覚えのある人影が見えた






「え?」





部屋に入ってきた彼は私の隣に座った






『おつかれ〜！しっかり見つけたで〜?』





さっきまでステージ上にいたセンラさんが私の隣にいる






「な、なんでいるんですか、その前になんで私はここに、」






『センラが頼んだんよ。連れてきてーってな』






「びっくりですよ！?てかこんなのありですか！?」



『普段こんなことせぇへんよ。Aちゃんやから呼んだ。それにちょーっと聞かなあかんことあるし』



ちょっといつもと雰囲気が違うセンラさんにドキドキして



なんせ隣にいることにもドキドキして





さっきまでのライブの余韻なんか薄れちゃって混乱





「ライブとっても楽しかったで、、す！聞きたいこととは…」



『最近センラのこと避けてる???』



ギクリ





センラーということがバレて恥ずかしくて





配信行くこととかが気まずくなっちゃったことを伝えれば



『恥ずかしかったん?気まずくならんで平気やよ?避けられたらセンラ悲しいで、今日からは今まで通りで来てな?センラは今まで以上に構うから覚悟しとき??』




俺かっこいいこと言う〜！て顔しながらニチャ〜って笑うセンラさんを見て頬が緩む




「ですね！やっぱり私生粋のセンラーです！
その顔の大好きですよ」


その顔ってなんやねん！て突っ込まれたけど
あえてスルーしてみた。



スルーしてみれば


『スルーすんなや！』てツッコんでくる


センラー最高

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