98 ページ49
「もし予言が不可避なら、僕たちがそれに干渉しようとしているのはなぜだ？お前の考えと行動は矛盾している。
迷路の中で僕たちを引き回しているのは、予言を実現させる必要があると、お前が信じているからだ。その論理で、予言は破ることもできる。妨げることができる」
スコーピウスがAの後に続けてそう言った
「しゃべりすぎだ小僧。クルーシオ！」
「うああ…あ…！」
スコーピウスは、痛みに悶える
「スコーピウス！」
Aもアルバスもスコーピウスの名前を呼ぶ
「君たちは試されたいって言ってたね。アルバスこれがその試練だ。僕たちは試練に合格する…！」
スコーピウスは、苦しみながらも言葉を紡ぐ
その時、アルバスはとうとう自分がすべきことに気付きスコーピウスを見てうなずいた。
「それならお前たちは死ぬ。」
「そうだ。僕たちは死ぬ。お前を阻止したことを知って喜んで死ぬ」
アルバスがそういうと、デルフィーは怒りに満ちた表情で空に舞い上がっている
「こんなことをしている事案はない。クルー…」
デルフィーが再度許されざる呪文を放とうとした時
「エクスペリアームス！」
突如デルフィーが杖を奪われた。
「ブラキアビンド！」
そして、デルフィーは腕を縛られる
驚いた表情で、Aとスコーピウスとアルバスは、声をしたほうを向いた
１７歳ぐらいの若くハンサムな青年。
そう、セドリックだ。
「近寄るな」
セドリックは、疑わしそうに縛られている３人を見る
「あなたは…！」
Aはセドリックをみて、そういった
「セドリック・ディゴリーだ。叫び声が聞こえたから来た。名乗れ。お前たちは誰だ」
ああ、私たちを救ってくれたのは、私たちが救いたかったセドリックだ。
「お前たちも課題の一部か？障害物か？言え。僕は、お前たちも打ち負かさないといけないのか…？」
セドリックは、杖を構えながらこちらを見ている
しばらく沈黙が流れた
「ちがう。僕たちを解き放つだけです。それが課題です」
スコーピウス、ナイス。Aは心の中でそういった。
セドリックは、これが罠なのかどうかを見極めようと考えるが、Aが横たわり血を流しているのを見て、やがて杖を振る
「エマンシパレ！」
そう言って、３人の体は自由になった
「そちらの女の子が怪我をしている。さっさとここを離れるんだ。僕は先に行く」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fuwa | 作成日時：2022年10月2日 14時
