【ハリポタ】グリフィンドール家の子 (ページ36)

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「アルバスに伝えてくれ！アルバス・セブルスに…！

私の名前がついていることを、私が誇らしく思うと。さあ、行け！行くんだ！！！」

雌鹿がスネイプを見て、スネイプが頷いた。雌鹿は今度はAとスコーピウスを見て、それから走り始める。

一瞬ためらってから、雌鹿の後を追って走る

Aはスコーピウスに手を引かれながら顔をゆがめ、しゃくりあげながら泣き、そして走る。

スネイプのパトローナスは、Aとスコーピウスを守りながら湖に誘導していく

後ろから、血も凍るような悲鳴が聞こえる。

この世界であまりに多くの人を亡くした

Aとスコーピウスは一斉に湖に飛び込んだ。タイムターナーの閃光と、大きな音が響いた

Aとスコーピウスはゆっくりと水面に上がる

Aは目を真っ赤に泣きはらし、ハァハァと息を挙げながら空を見上げた

空は、青いのか？

スコーピウスを横目に見つけ、Aはぎゅっと抱き着く

「う゛ー…」

成功したのか、成功していないのか。

２人とも、深く息を吸ってお互い無言で抱きしめあう。

しばらく２人を静寂が包んだ

２人のあとから、アルバスが水面に上がってくる

「何してるんだい？２人抱き合って…」

アルバスの声が聞こえた方向に２人は顔を向け、抱き合ったまましばらく無言が続く

「うわぁああああ…！」

Aは声を出して大声で泣く

またそんなに声を挙げて泣くなんてはしたないと、怒られるかもしれない

それでも、声を抑えずにはいられなかった

スコーピウスの顔に、笑顔が戻る

「アルバス…！」

「危なかったなぁ！水中人を見たか？あいつが持っていたのは…それにほかにもものすごいものが…！」

「君だ！」

スコーピウスは、Aを抱きしめながら、アルバスも抱きしめる。

３人でハグしていることに、アルバスは疑問に思いつつも続ける

「でも変だったなぁ。セドリックがふくれはじめたから、成功したと思ったらまたしぼみはじめて…。それで君を見たら杖を取り出していた…」

「君にまた会えて、どんなにうれしいか…！」

「ついさっきあったばかりじゃないか。それにAもどうしたんだ？そんなに大声で泣いて…なにか水中であったっけ？」

「あれから、いろんなことがあったのよ、アル…！そう、本当にいろんなことが…！」

「？？君たちの着ている服はなんだ？Aのその首輪は…？そんなものつけてたっけ」