【ハリポタ】グリフィンドール家の子 (ページ25)

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「うえっ」

Aはわざとらしく嗚咽した

ここにお姉さまおお兄さまがいたらマナー違反だと心底叱られるだろう

そういえば、この時代でお姉さまとお兄さまを見ていない。

2人は無事だろうか

階段を登り切ろうとしたとき、ポリー・チャップマンが踊り場で立っていた

「ポリー・チャップマン？」

「単刀直入にいうわ。みんなが知りたがっていることよ。あなたが誰に申し込むのかって。

だって、あのね、あなたは誰かに申し込まなきゃならないし、私はもう3人に申し込まれたの。でも、全員断ったのは私だけじゃないわ。もしかして、ほら。あなたが私に申し込むかもしれないし」

「あー。」

スコーピウスは空返事をする

「もしそうだったら、素敵だわ。もしその気があるなら…。噂によると、あなたにはその気があるって。それにはっきりいうわね。今この瞬間、私もその気があるわ。

これは噂じゃないのよ。事実よ、じーじーつ！」

これが俗にいうツンデレかとAは思った。

この世界のスリザリンの9割の女生徒はスコーピウスのことがどうやら好きらしい。

それは恋なのか、サソリ王と恋仲だというステータスを得る為なのか。大半は後者だろう。

「それはーうー、いいね。で、何の話？」

スコーピウスは全く何の話かわかっていない

「血の舞踏会のことよ！もちろん、あなたが、サソリ王が誰を誘うかの話！」

「君が、ポリー・チャップマンが僕に誘ってほしい？？舞踏会に！？」

ようやく話を掴んだらしいスコーピウスは、大声でそういった。

スコーピウスがそういった時、背後から悲鳴が聞こえる。

「あの叫び声は一体…？」

「穢れた血よ。もちろん地下牢の。貴方のアイデアでしょう？一体どうしたの？ああ、嫌なポッターめ。また私の靴に血がついてる」

Aは、もしかしたらあの叫び声が以前のホグワーツで顔見知りだった人かもしれないと思うと気が気じゃなかった。

「オーグリー様がいうことだけど、未来は自分たちが作るもの。だから私は今…。未来を作っているの。あなたとの未来を。ヴォルデモートに栄光あれ」

「ヴォルデモート、あれ」

スコーピウスも、「うえっ」とわざとらしく嗚咽した。

休日、スコーピウスはドラコに呼び出しを受けた

Aはついていくといったが、危険すぎると断られた。

そのため、スコーピウスの自室で大人しくするほかない。