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スコーピウスは少し考えてからもう一度水に潜った。
そして、また水の上に顔を出す
「A…！アルバス、アルバスがいない！！！」
今度は完全にパニック状態になる
「スコーピウス・マルフォイ。湖から出なさい。湖から出るのです。今すぐに」
アンブリッジだ。
アンブリッジはAの名前を呼ばず杖を振りAとスコーピウスを水から引き揚げた
「ミス…助けてください。どうか、ミス…！」
「ミス？私はアンブリッジ教授です。あなたの学校の校長です。ミスではありませんわ」
「でも、あなたが校長先生？でも僕…」
Aも顔を真っ青にしている。
アルバスが、消えた
つまり、この世界にいないことを意味する
「わたくしは校長です。あなたがどんなに重要な家族の出身であろうと…のらくら、だらだらする口実にはなりません」
「湖の中に男の子がいます。誰かを読んでください。僕たちは友達を探しているのです。ミス、じゃなかった。先生。校長先生。ホグワーツの生徒です。ミス。僕はアルバスポッターを探しています」
「ポッター？アルバス・ポッター？そんな生徒はいませんわ。事実ここ何年もポッターという生徒はいません。それにあの少年も結局うまくはいきませんでしたわ。
ハリー・ポッターよ、安らかに眠れ、というより永遠の絶望に眠れ、ですわね。まったくあの厄介者めが」
「ハリー・ポッターが死んでる？」
スコーピウスは、ぶつぶつと独り言のようにそういう
「ところで、スコーピウス・マルフォイ、あなたのペットがいつもの首輪をしていませんよ」
ペット…？どこに？
スコーピウスはぽかんとした顔でアンブリッジを見た
「あなたいつもその隣にいるペットを鎖でつないでいるでしょう？忘れたのですか？」
アンブリッジはAを怪訝そうな目で見て、杖を振る
Aは首に首輪をはめられ、そしてその首輪からは鎖が繋がれている。
アンブリッジは鎖をグイっと引っ張り、Aは苦しそうに顔をゆがめよろめいた
「しつけをしっかりとなさい。水の中で変なものでも飲み込んだの？誰もが気付かないうちに穢れた血にでもなったの？ハリー・ポッターは20年以上前に死にましたわ。
学校のクーデターが失敗して。ダンブルドアのテロリストたちの一人でしたが、ホグワーツの戦いで我々が勇敢に打ち負かしました。さあ急ぎなさい。何の真似か知りませんがディメンターの機嫌を損ねてヴォルデモートの日を台無しにしていますわよ」
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作者名：fuwa | 作成日時：2022年10月2日 14時
