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「ジェームズから盗んだ。」
アルバスがグリフィンドールに組み分けされたことから、簡単にジェームズの部屋に忍び込むことができた
そして、トランクの暗証番号も知っていた。アルバスは、この透明マントを使っていじめを避けていた
「君のお母さんのこと、悲しいよ。僕たち、お母さんのことを十分に話していない。でもわかってほしいんだ。僕悲しんでる。ひどいよ…君のお母さんに起こったことって…。君に起こったことって…」
「ありがとう」
アルバスはようやく、スコーピウスに向き合う
「父さんが言ったんだけど、僕の周りにの黒雲は君だって。父さんはそう考え始めた。
だから僕は、君から離れていなければならないと思った。さもないと、父さんはしかるべき手を移っていったんだ」
「君の父さんは、噂を信じているのか？僕がヴォルデモートの息子だって」
アルバスは頷く
「魔法省の父さんの部で、今それを調査中なんだ」
「結構だ。調査させとけよ。ときどき、ときどきだけど僕自身も考えることがある…。噂は本当じゃないかって」
そこでAは変身を解いた
「噂は本当じゃないわスコーピウス。言ったでしょう？ヴォルデモートなんかにこんなに優しい息子はできないわ。」
「ああ、僕もそう思う。君は優しい。お腹の底の底まで、爪の爪の先まで…。ヴォルデモートには…ヴォルデモートには、君みたいな子供は持てっこない。僕も本気でそう思う」
「いいことを…いいことを言ってくれるね」
先ほど浴びせられた罵倒を上書きするような言葉に、スコーピウスは胸を打たれた
「ありがとう、A。ありがとうアルバス」
「もっと前に言うべきだった。それから君は決して、僕の足を引っ張ったりしてない。そんなこと、君にできるはずがない。君は僕を強くしてくれる。君がいないと…」
「僕も、君がいないと、自分の人生が好きじゃなくなった」
Aは2人の手をぎゅっと握る
「僕はどこまで行ってもハリー・ポッターの息子だって、わかってる。僕も頭の中でそれを整理するよ。君に比べると、僕の人生はかなりいい線いってるし、父さんと僕は比較的ラッキーで、…」
「アルバス、謝罪のことはしつこいくらいにすばらしいよ。でも、またもや僕のことより君のことを話し始めた。だから行き過ぎないようにやめたほうがいいんじゃないかな」
アルバスが笑顔になったのを見て、Aは2人の手を重ね握手させた
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作者名：fuwa | 作成日時：2022年10月2日 14時
