【番外編】メリークリスマス! ページ3
『メリークリスマス〜!』
芥「メリークリスマス」
柔らかい明かりの下、私と芥川くんは片手にシャンメリーの注がれたグラスを持ち、テーブルを囲んでいた。
『ん、このチキン美味しい〜!!』
芥「Aはよく食べるな」
『ちょっと、食いしん坊みたいに言わないでよ!
否定はできないけど』
テーブルに並んだ食べ物たちは、決して多くはなく、またとびきり高くて豪華、という訳ではなく普段の食事とさほど変わらない。
が、それが不思議といつもより美味しく感じられた。
芥「む.....そういえばA。
僕らの傍にある、あの電球の着いた木はなんだ?」
芥川くんは食事をしていた手を止め、私達のそばにあるものに視線を送った。
『電球......あ、クリスマスツリーのこと?』
芥「クリスマスツリイ.....街の真ん中にある、あれか?」
『うん、それを小さくしたやつかな』
どうやら芥川くんは、街にある大きなクリスマスツリーのイルミネーションは見た事のあるものの、
このように小さいツリーを見るのは初めてのようだった。
芥「....綺麗だな」
『そうだねえ...』
クリスマスツリーにうっとりな芥川くんを目の前に、私は思わず口角が上がる。
だって、成人男性×オン眉×ツンデレ×クリスマスツリーに夢中なんてもう可愛い要素しかないじゃないか。
芥「...嬉しそうだな?」
『それはもうね...』
芥川くんはクリスマスツリーを堪能?し終わったのか、こちらに視線を移し、私の目をじっと見つめ始める。
『...な、何?』
あまりに見つめてくるもので、さすがに恥ずかしくなり私は問いかける。
すると、芥川くんは何処からか赤いラッピング袋を取りだし、私に手渡した。
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まろう(プロフ) - みあさん» ご指示いただきありがとうございます、修正致します! (12月28日 22時) (レス) id: 381080160c (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - お、り、ふ、らたってますよ〜 (12月28日 21時) (レス) @page2 id: daf2d5c7c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もすこみゅーる | 作成日時:2023年10月23日 23時