検索窓
今日:17 hit、昨日:6 hit、合計:96,361 hit

罪悪感 ページ47

「ほら、これで大丈夫だ。」



口下に絆創膏を貼り、ようやく手当を終えた。
でもまだ熱は下がらない。汗が流れる零の体を見た
左馬刻は、



「……熱が下がらねぇか。おい、どっか
ダルいとか吐き気がするとかねぇか?」



「………あつい……か…らだ…/// 」



「……ほれ、これ脱げ。」



あっ…と声を上げた零。左馬刻は零のパーカーに
手を伸ばした。その次に膝上まで伸びたニーソックスを脱がせた。零はTシャツと短パン状態になって
いた。



「………。」



「濡れタオル持ってくるから、そこで
寝てろ。あと先生に連絡すっから。」



左馬刻は部屋を出てしまった。なぜこんなに自分に
優しくしてくれるのだろう…零はシーツをキュッと握りしめた。


その後、左馬刻は冷えた濡れタオルを持って零の
額に当てた。例が布団に入っている間も座って様子をみていた。



「ねぇ、咲良ちゃんにもこうやって熱出た時とか
お世話したりしてたの?」


「……咲良は親戚に預けている。別に一緒に
暮らしてるわけじゃねぇ。月一会うことだけ許されてるがな……。」



携帯をいじりながら答える左馬時。



「……あ…なんかゴメン………。」



「あ?別にいい…。あいつが俺みたいにならないようにしてるだけだからな……。」



普通に返す左馬刻の言葉に零は黙り込んでしまった。会話が途切れ、左馬刻は電話に出てしまい、零は部屋の中で1人…。静かに目を閉じた。
少しタバコの臭いが染み付いた毛布…。それでも零は疲労とともに眠りについた。

引いた熱→←手当て



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

悠希(プロフ) - いざなみ、の漢字違います。“伊弉冊”じゃなくて“伊弉冉”です (2021年1月6日 8時) (レス) id: 4567dea704 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月23日 14時) (レス) id: 6c5225143e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シャーベット | 作成日時:2018年9月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。