罪悪感 ページ47
「ほら、これで大丈夫だ。」
口下に絆創膏を貼り、ようやく手当を終えた。
でもまだ熱は下がらない。汗が流れる零の体を見た
左馬刻は、
「……熱が下がらねぇか。おい、どっか
ダルいとか吐き気がするとかねぇか?」
「………あつい……か…らだ…/// 」
「……ほれ、これ脱げ。」
あっ…と声を上げた零。左馬刻は零のパーカーに
手を伸ばした。その次に膝上まで伸びたニーソックスを脱がせた。零はTシャツと短パン状態になって
いた。
「………。」
「濡れタオル持ってくるから、そこで
寝てろ。あと先生に連絡すっから。」
左馬刻は部屋を出てしまった。なぜこんなに自分に
優しくしてくれるのだろう…零はシーツをキュッと握りしめた。
その後、左馬刻は冷えた濡れタオルを持って零の
額に当てた。例が布団に入っている間も座って様子をみていた。
「ねぇ、咲良ちゃんにもこうやって熱出た時とか
お世話したりしてたの?」
「……咲良は親戚に預けている。別に一緒に
暮らしてるわけじゃねぇ。月一会うことだけ許されてるがな……。」
携帯をいじりながら答える左馬時。
「……あ…なんかゴメン………。」
「あ?別にいい…。あいつが俺みたいにならないようにしてるだけだからな……。」
普通に返す左馬刻の言葉に零は黙り込んでしまった。会話が途切れ、左馬刻は電話に出てしまい、零は部屋の中で1人…。静かに目を閉じた。
少しタバコの臭いが染み付いた毛布…。それでも零は疲労とともに眠りについた。
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悠希(プロフ) - いざなみ、の漢字違います。“伊弉冊”じゃなくて“伊弉冉”です (2021年1月6日 8時) (レス) id: 4567dea704 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月23日 14時) (レス) id: 6c5225143e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーベット | 作成日時:2018年9月23日 14時