飴村乱数 ページ22
「おかえりなさいませ〜!ご主人様〜!」
お店の中は、とてもカラフルだった。
可愛らしい音楽、可愛らしい壁紙、そして何より
「どうかなさいましたか?ご主人様?」
か、可愛らしいメイドさんっっ‼ ////////////
「浦岡ちゃんさぁ、あんなこと言っといて結構
気に入ってんじゃん〜。」
「べ、別にそんなんじゃ……。」
「表情からして気に入ってるじゃないの。」
はい、そうですよ。昔にいちゃんと見たラノベ
とかにメイドさんが出てるやつがあって本当は
行って見たかったんです。
「ん。そういえば、デザイナーさんは?」
僕が呟くと、奥の席から声が聞こえた。
「あ、きたきたぁ!おーい!おねえさぁーん!」
「ん?おねえさ…「あ、飴村さん!」…へ?」
千真さん?誰に返事して…。あ、あそこになんか
棒突きキャンディ加えた男の子がいる。背が低いな……小学生かな。
「飴村先生!お待たせしてすみません!」
「いいよいいよ〜!おねーさんも忙しかったんでしょぉ?ぼく、いい子に待ってたからね‼ 」
「いいえ、私達こそ先生のお時間をいただいてもらってすみません。」
「んー?そこのおねーさんは?」
彼は僕をじーっと見ていた。すると千真さんが手招きをしてきたので、僕は奥の席まで行くことに。
「この子が表紙の写真を撮らせてもらう、
新人の浦岡嶺です。浦岡ちゃん、この方が衣装担当デザイナーの飴村乱数先生。」
「は、初めまして浦岡嶺です。」
僕は驚き交じりに飴村先生に頭を下げた。
すると彼はタッとリズミカルに僕に近づいてきた。
そしてマジマジと見てくる。
「ん〜。君が……。」
「あ、あの、飴村先生?」
その様子に千真さんも焦っていた。そして彼は
「可愛いっ!ヨロシクね、おねぇさん!」
ガバッと抱きついてきた。その後ろで千真さんは
「きゃー!」と驚きの悲鳴をあげていた。僕は?
僕は別にどうってことなかった。こうしてみると成人しているデザイナーとは思えず……小学生の年下の男の子に見えて可愛かった。
「……よ、よろしくお願いします。
あの、苦しいのでそろそろいいですかね。」
「あ、ごめんね!ぼく、君に会うの楽しみで‼
さ、早く座ろう!おねえさんは僕の隣ね!」
腕を引っ張られ無理やり飴村先生の隣に
座ることになった。はぁ、嵐のような人だな。
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悠希(プロフ) - いざなみ、の漢字違います。“伊弉冊”じゃなくて“伊弉冉”です (2021年1月6日 8時) (レス) id: 4567dea704 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月23日 14時) (レス) id: 6c5225143e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーベット | 作成日時:2018年9月23日 14時