俺/私たちは許嫁同士…のはずだよね？ (ページ50)

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よろしくなページ50

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『私は吉良ヒロトさんのことが好きです。』

私、気づいたよ有人兄さん、雪音…私はこの人のことが好きだったんだね。ちゃんと異性として、お付き合いしたいって……

　吉良さんはその後あたふたしていたけど、深呼吸して真面目な瞳でこちらを見ていた。その桜色の綺麗な瞳は私をちゃんと見ている。

ヒ「俺は、不良だし、頭悪いし、柄悪りぃし…あだ名は馬鹿息子だし、お前の好みには程遠い存在だと思う。」

『はい』

ヒ「俺もクソ真面目な女は好みじゃねーし、この関係を終わらしてぇと思ってた。」

『はい…』

ヒ「でも…この偽りの気持ちは今日で終わりにする。

　

　 ……俺もお前が好きだ、一之宮。」

『…………………はい！！/////// 』

ヒ「………～～っっ！！//////////////// 」

　吉良さんは包み込むように私の背中に腕を回す。それに答えるように、わたしも彼の背中に腕を回した。

　夏の暑さなんて忘れるかのよう…彼の温もりがなんと心地いいか。

ヒ「なぁ」

『はい？』

ヒ「これからは、もっと2人で喜びとか苦しみとか…いろんな感情をぶつけ合ってこーぜ。もう偽りの気持ちなんか捨ててよ……」

『はい…私ももっと吉良さんと一緒にいたいです。一緒に笑ったり、泣いたりしたい……これからもよろしくお願いします、吉良さん。』

ヒ「あぁ、よろしくな……月奈」

そう耳元で呟いてきた彼の顔を、暫く見つめることができなかった。嬉しくて、恥ずかしくて……あぁ、なんて罪深い人だ。

＊＊吉良ヒロト、一之宮月奈……
　7月○日のとある夏の夜、お付き合い
はじめました。