憑依少女Ⅱ (ページ43)

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背中ページ43

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菅「私達欅坂46は、大先輩方の恩恵を受けて身の丈に合ってないって言われても仕方がないような、とても大きなステージに、立たせていただいて····· 」

友香ちゃんの言葉に、ファンの方々が " そんな事ない " って言ってくださっているような歓声を送ってくれる。

友香ちゃんは泣いて、声を震わせながらスピーチを続ける。

初めてのワンマンライブは、凄く楽しかった。

楽しかったし、それと同時にこんな幸せでいいのかなんて考えてしまう。

多くのファンの方々が集まってくださって、
こんな大きなステージに立たせていただいて、
本当にこんな幸せでいいのかなんて思う。

まだ私達は、乃木坂46さんみたいになれていない。

乃木坂46さんみたいなアイドルに、まだなれていない

でも " なれなくても "、" なれるように " したい。

少しでもあんな素敵なアイドルに近づきたい。

乃木坂46さん達の背中を見て、色んな事を学びたい。

頬に涙が伝うのが分かる。

マイクと一緒に持つペンライト。

ステージに上がった瞬間、見えたのは緑色のペンライトで染まった客席。

その光景をずっと見ていたいって、そう思ってしまったんだ。

菅「本当に、関わってくれた全ての皆さん、本当にありがとうございました！」

その後、友香ちゃんは私達の事も話してくれる。

まだ滲んでいる視界の中で、友香ちゃんと目が合った

私以外でも泣いている子は居て、

皆それぞれ片手で口元を覆ったり、涙を拭いたりしていた。

きっと、これからも私達のライブはあるし、
こんな素敵な景色をたくさんこれから見るかもしれない。

だからこそ、この空間を大事にしたい。

たくさん優しい子が集まった、このグループのメンバーと一緒に。

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