憑依少女Ⅱ (ページ41)

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有明コロシアムページ41

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「緊張する～」

鈴「ね！初めてだし」

12月24日

クリスマスイブの今日は、私達の初ワンマンライブの日。

25日と2日間に渡って行われる有明コロシアムでのライブに、酷く鼓動が早くなっている。

「心臓バクバクいってる、、」

鈴「いや、私も！正直めっちゃ怖いもん！」

心臓に手を当てると、鈴本も同じように手を心臓に当てて " はぁ～ " と溜息を零した。

そんな鈴本を見ていると、後ろから衝撃がくる。

平「瀬尾～、鈴本～、怖いぃぃぃ」

「平手ぇ～」

お腹に回る平手の腕に手を置きながら、
私の肩に顎を乗せる平手を見つめる。

鈴「え、本当にヤバいかも、誰か背中叩いて笑」

平「いいよ笑」

平手が鈴本の後ろに行くと、鈴本は少し背中を丸くする。

平手はそんな鈴本の背中を思いっきり " バシ！ " と音を立たせながら叩いた。

鈴「痛った····！笑。ありがとう～！」

平「落ち着いた？笑」

鈴「うん！笑」

鈴「瀬尾も叩いて！」

「え！？笑。背中赤くなっちゃうよ？」

鈴「いいのいいの！そんぐらいしないと落ち着かない笑」

「そうなの笑」

私も鈴本の背中の後ろへと行き、鈴本の背中をさっきの平手と同じように音を立たせて叩いた。

鈴「よし！ありがとう～！」

「いえいえ！」

ス「はい、じゃあそろそろ舞台裏に移動してください！」

『はい！』

スタッフの指示。

" 大人は信じてくれない " の衣装。

皆で歩く廊下。

通り過ぎるスタッフさん達から言われる " 頑張れ " の言葉。

全部、特別に感じた。

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