愛し、愛され 2 (jump×jump

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中3で初めて同じクラスになって、
時々話す仲になった俺らは、

塾も相変わらず一緒だった。


受験生になっていた俺らは、
学校でも塾でも同じ教室で勉強していた。



いつから俺がだいちゃんのことを好きになったかは
わからないけれど、

中3の夏休みにはすっかり惚れ込んでしまっていたと思う。



天気がいい日に、夏期講習で塾に閉じ込められて
それはもうしんどかったけれど、

同じ教室にだいちゃんがいたから
頑張っていられた。

休み時間に、だいちゃんや、それ以外の友達と
話していられるのが楽しかった。




俺よりも確実に成績の良かっただいちゃんと
どうしても同じ高校に行きたくて、俺は必死に頑張っていたけれど

どうしても無理だった。

思うように伸びない成績に
苦しんで、苦しんで。


そうやって、俺は中学卒業と同時に
だいちゃんともさよならをすることになってしまった。




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高校生になって、新しい友達もできた。

高校は楽しい。




でも、どうしても。


だいちゃんがいない。

話がしたかった。
ふざけるだいちゃんをみて笑いたかった。

高校でも同じ教室で、勉強したかった＿＿＿＿。





部活帰り、疲れきって電車に揺られていた。

顧問に怒られて、いつもの電車を乗り過ごし
遅い時間になっていた。



ふと、見覚えのある立ち姿が目に留まる。

小さいくせに、男らしい後ろ姿。


心臓がトクリとはねる。





「だいちゃん、」


聞こえるはずのない、俺の声。



それなのに、こちらを向いただいちゃん。

目が合う。





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