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ふと気になり小声でコナンくんに話しかける。
『警備員さんって…？』
「えっと…安室さんのこと…」
『…なるほど…』
ホテルのエントランスが開いて、皆が解放されて外に出ていく。私達も一緒にホテルの外に出ることが出来た。
そして風見さんが呼んでくれたと思われる機動隊の人達も中に入り込んで行く。
直ぐに救命士の人達がストレッチャーを運び入れているのが見えて、怪我をした人がいたのかと驚いてしまった。
「怪我人が出たの?!だ、大丈夫かな…」
「う、うん……(亡くなった人が出たとは言えないな…)
Aお姉さん、あそこに風見刑事がいるよ」
『…コナンくん、風見さんとお知り合いなの？』
「うん。前に知り合ったんだ。…Aお姉さんも知り合いだったんだね」
『うーん、知り合いというか…直接お会いしたことは無いのだけれど…』
素直にそう答えると、ハッとしてコナンくんを見る。しまった……
「やっぱり、Aお姉さんって安室さんが公安の人だって知ってるんだね」
小声でそう言ったコナンくんの言葉に、心臓が早鐘を打つ。
『えっと…なんのことかな…？』
「大丈夫だよ。ボクが知ってて秘密にしてるって、安室さんも知ってるからさ」
少し疑問は有るけれど、一先ずその言葉を聞いて、透くんがコナンくんの前で風見さんの名前を出したのも頷ける気がしたけれど…
『こ、コナンくんって一体……？』
「…ボクは今はただの小学生だけど……ボクだってAさんのこと守ってみせるから」
『う、うん……ありがとう…』
いつも聡明な子だなぁとは感じていたコナンくんの真剣な表情と声音に、思わずドキッとしてしまって…
……はぁ……本当に、ただの小学生なの……？という気持ちになってしまう。
すごく…不思議な子だなぁ…
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作者名：ひより | 作成日時：2023年4月21日 21時
