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ペンギンプールへ行くと、皆さんが水中の見えるプールに張り付いて楽しそうに声を上げながらペンギンたちを観察していました。
「あ！哀ちゃん！あれ？Aお姉さんとすっごく仲良しさんになってる！」
「哀くんが珍しいのぉ」
「別に？」
こ、これが最上級のツンデレ…！哀ちゃん可愛い…！！
『自己紹介が遅れてしまってすみません。姫宮Aといいます。哀ちゃんが私が貧血を起こしていることに気がついてくれて、付き添ってくれたんです。ありがとう、哀ちゃん』
改めてお礼を伝えると、哀ちゃんはほんのり頬を赤らめて、うん。と返事をしてくれました。
「なんと、そうでしたか。ワシは阿笠です。哀くんとは血は繋がっておりませんが、家族みたいなものなんですよ」
何だか2人は素敵でお互いに大切な関係みたい。
とても羨ましいです。
男の子たちとも改めて挨拶を交わして、可愛いペンギンたちを見始めたのだけど、みんななんでも知っていて私に色々ペンギンのことを教えてくれて、可愛すぎる…。
小学生に高校生、年齢はバラバラなのに、こうやって仲良く一緒にいられる関係って、すごく貴重で素敵だなぁって思うなぁ。
ペンギンプールが眺められる併設のカフェでおやつタイムを楽しんでいると、事件が解決したのか、ようやくコナンくんと透くんが戻ってきて合流しました。
「もぉー。コナンくんはいつも居なくなっちゃうんだから！」
「ごめんなさぁい」
「まあまあ蘭さん、コナンくんの機転のおかげで無事に事件も解決しましたので…」
「安室お兄さん！だめだよ、急にAお姉さんを置いていったら！Aお姉さん、貧血を起こしちゃったんだよ！」
『あ、歩美ちゃん…！』
「え!?Aさん、大丈夫ですか？」
腰に手を当てて仁王立ちで透くんを見上げてる歩美ちゃんに透くんはタジタジで、その様子がなんだか可笑しくて笑えてきてしまって。
さっきの哀ちゃんの、笑顔が胡散臭い、も思い出しちゃって余計に笑ってしまう。
JKには大人気らしいのに、こんな小さな女の子達には手厳しく言われてしまうなんて、面白すぎます。
『歩美ちゃん、ありがとうね。大丈夫ですよ、透くん。可愛いお友達さん達が私についてて下さいましたから』
やっぱり、哀ちゃんは透くんが少し苦手なのかな？
阿笠博士と少し離れた場所に移動してなにやら話し込んでいる様子で。
皆さんに改めてお礼を伝えると、私達はその場から離れたのでした。
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作者名：ひより | 作成日時：2023年4月21日 21時
