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私がワタワタと着替えているうちに、零さんは朝ごはんを作ってくれていたみたいで、お味噌汁のとてもいい香りが部屋中に広がっている。


『お手伝いします』

「着替えちゃったのか?」

『当たり前です!恥ずかしいもん…』

「はは。今度はパジャマを忘れないように」


優しい笑みで手渡されたお皿には、だし巻き卵と焼き鮭がのっている。
とっても美味しそうだけれど、それって、またお泊まりしてもいいって事なのかな…?


『…うん!すごく美味しそう』

「A、ご飯の量はどれくらいだ?」


テーブルに2人分のお皿とお味噌汁を置いてから、一緒に炊飯器を覗き込んで、ご飯をよそう。
私のは少しなのに、零さんとっても大盛り!


「『いただきます』」

朝から零さんお手製の和食を頂けるなんて、幸せです。
…そういえば、一緒にご飯を食べるのって初めてかも。


『零さんが食べてるとこ、初めてみました。沢山食べるんですね』

「Aが少食すぎるんだよ。僕は自分で作ったものしか食べられないからな」

『そっか…お仕事の関係ですか?』

「そんなところかな。Aが作ってくれるなら食べてみたい」

『‼︎ 頑張ります』


信用してもらえてるって事なんだなぁって、嬉しくなっちゃいます。
零さんは朝からしっかり食べる人、ときちんと記憶しておきます。


.

◾︎5話 初デート…?→←4-13*



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作者名:ひより | 作成日時:2023年4月18日 17時

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