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「公安は活動内容を秘匿しているため実態が表立って知られていないんだ。簡単に言えば存在を知られてはいけない、という所だな。
でもAさんは、警察官になる前の過去の僕や、親友を知ってしまっている。
その事を知られると悪用されてしまう恐れがあるし、貴女にも被害が及んでしまう」

『なるほど…そうですよね……大切なお仕事の妨げになってしまうんですね…』

「僕のことは、外では《降谷零》と呼ばないこと。僕の素性を知っていると悟られないこと。これを約束して欲しい。Aさんの身の安全は僕が守ります」

『は、はい。必ず守ります。……そっかぁ、零さんだから、 (ゼロ)って呼ばれてたんですね』

「今、僕のことをそう呼ぶ人は居ないんだけれどね…」

『??ひろさんってお兄さんは…?』

(ヒロ)は…ある事件に巻き込まれて亡くなってしまったんだ…」

『そんな……とても残念です……』

「…(ヒロ)も、あの時の女の子と思いがけず再会した、何て知ったら驚いただろうな」

『……色々変なところは覚えていらっしゃらないのを願うばかりです……』

「王子様のこと?下着のこと?」

『もう!!どっちも極秘事項です!!零さんって意地悪』


真っ赤になっているだろう私を見て快活に笑っている彼を見て、こんな風に笑ったりするんだ…なんて驚いてしまったり。

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作者名:ひより | 作成日時:2023年4月18日 17時

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