#1 おぉ…神よ… ページ1
______目をさますと、そこには見知らぬ光景が広がっていた。
(此処は…?)
ゆっくりと周りを見渡してみると
揚々と生い茂った木々に、透明度の高い川、そして見たこともない花やキノコ…
一応、今居る場所は“森”だと言う事が分かる。
俺は、目をさますとそんな見知らぬ森で座り込んでいた。
(一体…何が起きてんだよ)
この状況を不思議に思いながら、取り合えず立ち上がってみると頭痛がした。
(頭が…。つか俺、こんなに髪の毛長かったっけ?)
ふと、確かめてみると髪が膝の辺りまで伸びていた。
(…服もこんなの着てなかったぞ?)
自分の服装、髪の長さに戸惑った。
制服を着ていたはずなのに、何故かパーカーを着ていた。
(何で…)
髪の色も、元は茶色だったのに今は血のように紅く鮮やかな色に成っている。
そっと、川を覗いて自分の姿を確めると___
そこに映っていたのは、同じ年位の少女であった。
(誰だよ!?マジで俺か!?)
焦った。
(…!…そうだ…)
今になって思い出した。
(まさか、あの“神様”が…)
一瞬夢かと思ってみるが、さっき頭痛がしたので現実である。
(って、言う事は…)
「俺、マジで転生してる!?」
____こう至る少し前。
下校中…
俺は、何時もの様に学校から帰る途中だった。
____ポツッ
急に雨が降ってくる。
この日、珍しく徒歩で学校に行っていたので濡れて帰る事になった。
(今日は、ツイてねーなァ…)
今日は本当に不運であった。
(はァ…朝、学校に行こうと自転車に乗ったけどパンクしててそれが原因で遅刻するし、保体の時間持久走で派手に転けるわ、給食で飯ぶちまかすわで本当にろくなことなかったァ…)
落ち込んでいると小学生がぶつかってきた。
意外と強くぶつかって来たのでバランスを崩し、不運な事に靴紐がほどけていてそれに引っ掛かり、またまた不運な事に橋から落ち____
俺は、死んだ。
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作者名:にーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2019年3月18日 16時