【wrwrd】ＡＩ彼氏は我々だ!!

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Gr｢何故だ!!｣


『逆に何故いいと思った…』


選ばれたのは、ひとらんらんでした。

彼、グルッペンは納得がいかないようで頬っぺを膨らましながら私の腕を拘束する自身の腕に力を入れこちらを見続ける。


『私はこの計画に誇りを持っている。何日もの徹夜でプログラムだけとは言えど私の手で君らの命を作り出したと言っても過言じゃないんだ。私の努力の結晶。だから、君らにはそれなりに幸せになって欲しい』

『だから、私は彼のこれからを考えてトントンの案を受けいれたんだ。…それに彼も、いや彼らも君ら見たいに私の自称彼氏になるとは限らないんだからなw』


少し笑いながら最後の言葉を述べれば両脇から｢自称じゃない!!正真正銘の彼氏だ!!｣と同時に飛んできた。

両腕を拘束されているので耳を塞げずダイレクトに彼らの声が入ってくる。

…う、うるさい。


Gr｢でも、Aの言い分も確かだ。彼らが私たちのようにAを彼女にするとは限らない、それは個人の好みだから。それでも、私は絶対に彼らを仲間にしてみせるんだゾ｣


｢たとえ、別の人の彼氏になってもな｣と真剣な顔つきで言うグルッペンは最初の頃とは違い成長したんだと感じる。

その成長はトントンにも深く伝わったらしく首を縦に振り同意の意味を示す。


Gr｢…ひとらんらんでいいんだゾ｣


Tn｢!! …い、いいんか??｣


Gr｢ああ、これ以上駄々をこねてはAに嫌われてしまうからな｣


ニコッと笑い私を見るグルッペンに少しドキッとしてしまったのは私だけの秘密だ。

これで無事、明日来る３体のAI彼氏の準備を終えた私たち。


残りのやる事といったらほぼ無い。


『さて、これかはどうしようか』


Gr｢もちろん、イチャi((『却下』…ムー｣


Tn｢なあ、Aさん｣


『…ん??』


Tn｢Aさんは、替えの眼鏡とか持ってたりしいひん??｣


そう言われてトントンの顔を良く見てみれば彼は私の顔を見にくそうに眉間に皺を寄せていた。

…まさか、目が悪くなったとでも言うのか。


『有るが、度数が合うかは知らんぞ??』


Tn｢…大丈夫や｣


『なら、眼鏡を取りに行くから腕を離してくれ』


Gr｢取りに行ったらまたココに帰って来るんだゾ??｣


｢それなら、離してやる｣と脅しをかけるグルッペンに反してトントンは｢頼むわ〜｣とあっさり離してくれた。

この２人の性格の違いさを今思い知らされた気がした私はソファーを立ち眼鏡を取りに行った。

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