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『結局は私の心が弱かっただけよ…ただそれだけ。』
「それくらい酷かったってことだよね?」
『昔のことよ、今は事務として務めてるから辞める理由もないしとても素敵な会社なのよ』
「俺…どうしたらいい?何かできない?」
「お前がしてやれることはただ一つだ、こいつとは今後一切関わるな」
『先輩!!』
「大人気ねェのはわかってる、けど俺も悔しいんだよ。何故お前が罪を被る…そこまでしてやる価値のあるやつなのか?」
『私がしたいようにしただけよ、価値とかそういうのじゃない。それに神威くんは悪くない、ただ恋をしただけなの…それなのに退学とかなるのなら私は何度だって庇うわよ』
「恋をするなとは言ってねェ、何故抑えなかったんだ!お前がせめて…卒業するまで我慢してたらこいつは…」
『私は神威くんのした事わかるよ。私だって何度も思ったことがあるから』
「ほらほら、お前ェももう終わったことだ。そう熱くなんなよ〜」
「ちっ」
『神威くんごめんね、気分悪くしちゃったね』
「ううん、とーしろー先生の言う通りだから…でも俺はもう後悔したくないんだ」
必死に前に向こうとしている
私もこのままでいいの?
いつまであの時のことを引きずってるの
『坂田先生、先ほどの話少し時間をください』
「おう、いつまでも待ってるぜ」
私も前に向かなきゃ
この子に示しがつかない
過去に囚われてるのは私もそうだった
また、神威くんに助けられちゃったなぁ
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作者名:かか | 作成日時:2019年8月8日 18時