22*神威視点 ページ22
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この長い夏休み
俺は毎日先生のことを思っていた。
早く夏休み終われだなんて思う日がくるなんて
少し前の俺なら考えられなかっただろう
少しだけなら…いいよね
ある日の朝先生の家の前に立ち
二学期が待ちきれない俺は少し顔を出すだけ
そう心に決めて先生のいる階へ向かった
……ん?
あそこにいるのは晋助のクラスにいる来島また子だ
先生の家の前で三角座りをしてどことなく暗い感じがした。
「ねぇ、キミなにしてるの?」
「…神威さん、私昨日から晋助様のあとを付けてたんっす」
そういやこの子晋助のこと好きで
よく晋助の周りにいたな
「そしたら居酒屋から晋助様と名字先生と坂田先生と土方先生がでてきたっす」
「……名字先生は結構酔ってたみたいで、高杉先生が送ってて……この家に入ってからまだ…あの二人恋人なんっすか!?」
彼女の言葉にフリーズする
先生はそんな軽い女じゃないってことはわかってる。
ただ一つあるとしたら晋助が…
そう思うと腹立たしくて怒りが湧き出る。
先生は馬鹿だ、あれほど男に気を付けてって言ったのに酔いつぶれて全然わかってないじゃないか
チャイムを押そうとしたら扉が開き
あぁ、この子言う通りだったんだとふたりを見て思い知らされる。
悪い夢ならもう覚めてよ
俺には辛すぎるんだ。
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作者名:かか | 作成日時:2019年8月1日 20時