【三人称】今夜はあなたと【短編集】 (ページ15)

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『お待たせしました！』

「おぉー美味しそう！！」

「ベーコンエッグじゃん！最高」

「食べよう！」

「「「「「いただきまーす！」」」」」

昨日もあんなに食べてたのに、みんなパンのおかわりまでして完食した。

『よく食べるなぁ…』

「デブだから」

「標準さんのことだな…」

「俺なの？！」

「いやドンさんだよ」

今日はみんなで出かける予定。
映画を見てご飯を食べて、買い物して。

食後、少し休憩してからみんなで支度して家を出た。

「映画楽しみだぁ！」

「ずっと見たかったやつだからねぇ」

『楽しみですね笑』

「ほら、みんなチケット買うよ？」

見たのはホラー映画。
鉄塔さんや標準さんは物凄く嫌がってたけど、ジャンケンの結果見ることになった。

案の定、2人は悲鳴を上げてた(笑)

「こ、怖かった…」

「死ぬかと思った…」

『2人ともお疲れ様です笑』

「あんなんでビビるなよぉ〜」

「いやいや！ほんっとに怖かったんだから！！」

「標準さんまじうるさかったよ、人ほぼ俺たちだけでよかったね笑」

「Aちゃん、次は怖くないの見ようね…」

『この映画、続編出るんですよ』

「えっ」

フリーズする2人を無視して歩き出す。

それからファミレスでお昼ご飯を食べてから、ショッピングモールに来た。
各々、みんなに渡すプレゼントを買って交換し合おうと約束したので4人分プレゼントを選ぶ。

『どれがいいかなぁー…ん？』

ふと通りかかった文房具屋さんのあるものに目が止まった。

『これ…いいかも』

思わず笑みが零れる。
みんな喜んでくれるかな。

買い物を終えて集合して、みんなで家に帰った。
プレゼント交換会のはじまり。

「よし、じゃあ俺からね！はいっ」

標準さんから小さな袋が配られる。丁寧に開けてみると、中には

『わぁ…可愛い…』

シンプルだけどとても可愛いネックレスが入っていた。

「色違いのネックレスにしてみたんだけど…どうかな？」

『凄く可愛いです！』

「これなら普段使いできるかな？」

「ひろたかにしてはいいセンスだな」

「よし！じゃあ次俺！」

ドンさんから袋が配られる。中には

『パーカー？』

「そう！色違い！」

大きめのパーカーが入っていた。
私は白、みんなはそれぞれのカラーだった。

「あっぶね、被るところだった」

「え、ぺーさんも？！」

「いやギリセーフ、俺のはこれ」