深愛４７ ページ47
吉良｢…ここに座れよ。抱っこしてやる。｣
彼は自分の膝の上をトントンと叩いて、受け入れてくれるように、私の方に向けて手を広げてきた。
彼の行動に思わずキュンとした私はゆっくり吉良さんの膝の上に乗り、彼の大きな体に身を委ねた。
ふわりと彼の上品そうな甘い香りが漂い、くらりとその香りに誘われて酔ってしまいそうになる。
彼の体はぽかぽかしていて、まるで毛布に包まれているかのように暖かった。
腰に彼の大きな手の感触があり、少し擽ったいという気持ちがあったが、それすらも心地よく感じてしまう。
彼は何も言わず、ギュッ…と私を抱き締めてくれる。
…こうやって、誰かに抱きしめられる日が来るなんて、考えもしなかった。
今まで波乱万丈な生活を送っていたせいか、今置かれている自分の現状を見ていると、まるで別世界にやって来たような…感じがする。
こうして近くで人の温もりが感じられる出来事に、私は心のどこかで、この現実を受け止めきれない自分がいる。
私に…こんな夢のような幸せを訪れても良いのだろうか…。
吉良｢好きだ…A。愛してる。｣
低くて甘い低音ボイスを耳元で囁かれ、私はブワワと顔中が赤くなり、頭から湯気が出ているような…感覚だ。
吐息が少し耳にかかっていて、堪らず体がビクッとなった。
もう…急な不意打ちはやめてよ…。
容姿もかっこいい上、声もそれに劣らないくらい…魅力的で思わず虜にしてしまうくらいうっとりしてしまう。
改めて聞くと…吉良さんの声は凄く低くて、でも耳にスッと入るような何とも言えない心地よさが感じる。
もう…何で吉良さんはこんなにもかっこいいのだろうか。
初めて好きになった人が、あまりにも素敵すぎて…私には勿体ない。…そう感じてしまう。
吉良｢好きだ…大好きだ。A。｣
さらに私の耳元で言葉を重ねる彼の行動に、私は益々顔の赤みが増していった。
そんな事言われたら…私、頭が変になりそう…。
嬉しい…けど、どちらかと言うと恥ずかしさの方が勝っている。
吉良さんと居たら私、照れてばかりで常にショートしているような…気がする。
吉良｢お前、顔真っ赤だな…。すっげぇ可愛い。｣
目を細め、怪しく笑っている彼が…不覚にも、かっこ良く見えてしまう。
ドクン…ドクン…。
…胸が、熱くて仕方がない。
今にも心臓がはち切れそうで、心臓の音が煩わしいほど早く揺れ動いている。
これからも…彼からの甘いドキドキが止まりそうにありません…。
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます！最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます！今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です！(^^♪ (2019年11月12日 7時) (
レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…！2回もコメント下さってありがとうございます！(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……！ドキドキしました！！ 短編集も楽しみにしています！お疲れ様でした( *´艸｀) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年6月25日 19時
