残りの10日間で 、君を幸せにする方法 。

８日前 。 ページ3

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残り少ないAとの時間 。



俺はもう 、昨日みたいに

逃げへんって 心に誓いました 。






先生には 、残り少ない彼女との時間は


貴方の好きなようにしてください 、そう言われた 。





病室に入れば Aと目が合い 、

ニッコリと 微笑み合う 。




「 昨日の ！ 」

「 う 、うん ！ そやで 」




やっぱり 、愛しい人に

自分の名前さえも呼んでもらえへんのは

悲しいものやった 。





「 やっぱ俺の名前 、分からん ？ 」


「 うん 、ごめんなさい

分からへんねん …… あ 、でも ！ 」


「 え ？ 」


「 私にとって 、貴方は

” 私の大事な人 ” って気がする 。


何の根拠も無いんやけど 、

心がそう叫んでる 、っていうか …… 」



「 何やねん 、それ …… 、

なん … やねん …… 」





その瞬間 、涙が止まらへんかった 。




Aは

心の端っこで 、俺を” 大事な人 ”やと

思っていてくれてた 。




「 え 、ちょ 、何で泣いてるん ！ 」

「 ごめん 、気にせんで ええよ … ！ 」





止まれ、止まれ、って何回願っても

涙はとめどなく溢れた 。




「 大丈夫 … ？？ 」




そう言って 、Aは

俺の涙を手で拭いてくれた 。





そのせいで余計 、涙出たけど 笑




でも 、相変わらず可愛い笑顔で

俺の泣き顔を笑ってくれた 。





俺は 、めっちゃ幸せでした 。




でも 、その日俺は決めた 。




残りの時間で

絶対に幸せにする 、って 。




絶対 、名前を思いださせて 、

最期に笑顔で呼んでもらう 、って 。




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