残りの10日間で 、君を幸せにする方法 。

君のいない日 。 ページ12

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「 手紙 …… ？ 」

「 はい 、Aさんがこっそり … 」





そう言って先生に渡されたのは

白くて綺麗な手紙 。




まぁ 、なんか 、ありがちやな 。




「 今 、読んでも良いですか ？ 」

「 どうぞどうぞ 」




Aが使ってた病室で手紙を開ける 。




” 大毅へ 。


やっほ 、大毅 。


多分 、手紙が長いと読むの嫌になるやろうから

短めに書くわ 笑



まず初めに 、最初の方に

大毅の名前 、存在を思い出してました 。



ツーショットの写真見せてくれた時

くらいかな ー ？？



そこで気付いてたんやけど

ほら 、私 、驚かすの好きやんか ？



やし 、気付いてへんフリして

大毅を驚かそうと思ってん ！



それにも気付かんと大毅は

たくさん思い出を私に教えてくれたね 。




大毅は嬉しそうに楽しそうに幸せそうに

私との思い出を語ってたね 。




私はそれを見るだけで

めっちゃ幸せになれました 。




最期の日 、きっとあの日 、

私は世界で１番の幸せ者やったな 。




大毅みたいな人が 、

こんな私を選んでくれて良かったかな ？



大毅は 幸せやった って心の底から言える ？



大毅 、もし辛くなったら

空に向かって私の名前を呼んでみて 。



私 、大毅の事大好きやから

空からずっと見てるし ！ 笑




では最期に 、

大毅 、愛してくれてありがとう 。



Aより 。 ”






気付いたら 、俺は病室で1人やった 。


そして 、目から涙が溢れていた 。






「 もーちょい 、早言うてや … 、 」






俺の愛した人は 、


とても意地悪で 、


最期まで俺を驚かす 、


可愛くて 、変な人でした 。







「 A 、ありがとう 」






Aが付けてた婚約指輪を

手の中に握りしめながら 、病室を出て





屋上からAの名前を呼んだ 。









＿＿ LAST END .







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